壬生寺での子ども向け防災イベント
2025年9月7日、京都市中京区の壬生寺において、子ども向け防災イベント「地獄レスキュー!ぼうさい修行ラリー」が開催されました。このイベントには、約292名の子供たちとその家族を含む400名以上が参加し、地域での防災について楽しく学ぶ機会となりました。
主なプログラムの内容
このイベントは、子どもたちが遊びながら防災を体験するスタンプラリー形式で行われました。参加者は、「火」「水」「風」「地」「恵」「心」と名付けられた6つの修行に挑戦し、各修行を通じて防災に役立つ知識や技能を学びました。
火の修行 : 「鬼たいじ!消火器ストラックアウト!」
子どもたちは消火器を使った的あてゲームを通じて、消防士から実際に消火器の使い方を学びました。火の怖さを理解する貴重な体験になりました。
水の修行 : 「ふろしきワークショップ」
このワークショップでは、ふろしきを活用して自分や他者を守るアイデアを学びました。防災頭巾やカッパを作ることで、実践的なスキルを身につけることができました。
風の修行 : 「ダンボールトイレをつくろう!」
非常時に役立つダンボールでトイレを作る方法を学び、避難所での生活に備えました。この訓練を通して、想像力と知恵を養うことができました。
地の修行 : 「新聞紙で作る足袋とリュック」
新聞紙を使い道具を自作することで、災害時の役立つ道具を作り上げました。実際に道具を使って体験することで、深い理解につながります。
恵の修行 : 「お湯だけでおにぎりをつくる」
火を使わずにお湯でご飯を炊く方法を学び、食の重要性についても再認識しました。これにより、限られた条件でも食事をまかなうスキルを身につけました。
心の修行 : 「仏さまの話を聞いて心を整えよう」
和尚による説法を聞くことで、心の安定や不安に向き合う方法を学びました。心の備えが、非常時に役立つことも理解しました。
講演と対談
さらに、国際災害レスキューナースの辻直美氏による講演も行われました。辻氏は、30年にわたるレスキューの経験を基に、災害時の心構えや役立つアイテムについて語り、参加者に響くメッセージを届けました。
辻氏とTERA Energyの霍野廣由氏の対談では、お寺と防災の可能性についての意見が交わされ、お寺という場が地域防災に与える影響に注目が集まりました。参加者たちが日常的に持つ地域へのつながりの重要性を改めて認識しました。
地域とのつながりを深める
このようなイベントがもたらす恩恵は参加者の防災知識の向上だけに留まりません。地域の人々が顔を合わせ、信頼関係を築くことで、互いに助け合う心が育まれます。今後もこのような取り組みが継続されることで、地域社会全体がより安全で強固なものになることが期待されます。
壬生寺でのこの防災イベントは、参加者にたくさんの笑顔をもたらし、地域の絆も深まりました。心に残る貴重な体験を通じて、これからの京都市の防災文化が豊かに成長することを願っています。