IoT基盤の未来
2026-10-21 15:47:13

京都大学が開発したIoT基盤「Matter over Wi-SUN FAN」、スマートホーム機器を未来へつなぐ

京都大学が進める新たなIoT接続基盤



近年、スマートホーム技術の進化に伴い、異なるメーカーの機器を統一的に制御するための国際標準規格「Matter」が急速に普及しています。これにより、私たちの生活はより便利に、より効率的に変化しつつあります。そんな中、京都大学の研究グループが新たに開発した「Matter over Wi-SUN FAN」は、注目を集めています。

新たな通信基盤「Matter over Wi-SUN FAN」の特徴



この新しいIoT接続基盤は、国際無線通信規格「Wi-SUN FAN」と、「Matter」を組み合わせたものです。Wi-SUN FANのマルチホップ無線通信能力によって通信範囲が広がり、さらに周波数ホッピングによる干渉の低減が実現されることで、これまで以上に安定した通信が可能になります。

実際に、この基盤を用いて京都大学の構内にある4階建てのビルにおいて照明の遠隔制御を成功させました。この実証実験では、Matter対応機器を活用して、建物内に構築されたIPv6のマルチホップ無線ネットワークにより、複数階にわたる照明を自由に制御しました。

照明制御の実証実験



研究チームは、特にこの技術がどのように実現されたのかに焦点を当てました。実験では4階の居室に設置されたボーダールーター(BR)機能を持つMatter対応機器が、下階の照明器具と接続され、定期的にオン・オフを制御するシステムが構築されました。これにより、居室から離れた場所にある照明器具もスマートフォンを通じて自在にコントロールできるようになりました。この成果は、Wi-SUN FAN技術を用いることで、安定した通信と広域制御が実現可能であることを示す画期的なものでした。

幅広い応用の可能性



Matter over Wi-SUN FANの開発によって、家庭用のスマートホーム機器だけでなく、屋外の測定器や、蓄電池、太陽光発電システム、電気自動車(EV)の充電設備などの分野でも利用が期待されています。特に、エネルギー管理システム(HEMS)やビル管理システムなど、さまざまな用途に応じた応用が可能です。この技術により、効率的なエネルギー制御を実現し、持続可能なスマートシティの構築に貢献すると考えられます。

未来に向けた展望



今後、研究チームはさらなる実証を進めていく予定です。スマートシティを支える基盤としての実用化を目指し、さまざまな分野での応用を模索していきます。「Matter over Wi-SUN FAN」は、デジタル社会の未来に新たな可能性を提供するものとなるでしょう。

本研究の詳細については、こちらのリンクをご覧ください。

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