京セラ株式会社が、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する2026年度グッドデザイン賞において、法人向けに開発された高耐久スマートフォン「DuraForce EX2シリーズ」と、切削加工を可視化するセンシングソリューション「VIMOA」が受賞しました。この二つの製品は、いずれも法人業務の効率化と高い堅牢性を誇ることが評価されました。
DuraForce EX2シリーズの特長
「DuraForce EX2」は、その名の通り厳しい環境でもタフに使える法人向けのスマートフォンで、2023年9月に販売が開始されました。この製品は『現場業務をこの一台に』というコンセプトに基づき設計されており、高速かつ高精度なバーコード読み取り機能や、ホットスワップ対応のバッテリー交換機能を備えています。
特筆すべきは、スマートフォンとして初めて「Wi-Fi HaLow™(IEEE 802.11ah)」に対応している点です。この新技術により、通信インフラが整っていない現場でも、携帯電話の電波が届きにくい場所での端末同士の直接通信が可能となります。これにより、業務の円滑な運用が大いに期待されます。また、京セラの製品に共通する高い堅牢性も魅力の一つです。過酷な条件下でも耐え得る設計が施されており、長期間の使用に耐えることができます。
周辺機器も同時に開発されており、バッテリー劣化を抑制するためのバッテリーケアモードに対応した電池パック単体充電器や、複数台を同時に充電できる充電スタンドが用意されています。これにより、法人利用における運用効率が大幅に向上することでしょう。
VIMOA:切削加工の「見える化」
もう一つの受賞製品である「VIMOA」は、切削加工の状態をリアルタイムで可視化・監視・分析するためのセンシングソリューションです。『切削加工の世界をもっと明確に、もっと正確に』というコンセプトのもと、独自開発されたこのツールは、振動を高精度に計測し、そのデータを解析することができます。
VIMOAは、工作機械にマグネットで後付け可能な設計であり、手袋をつけたままでも使いやすい形状になっています。装着状態を識別しやすいカラーリングが施されているため、使用時の利便性も考慮されています。また、専用アプリを用いて、加工状態の情報を一目で確認できるようにデザインされており、製造現場での導入がスムーズに行えるよう工夫されています。これらの機能が、個々の作業者による感覚や経験に依存していた加工プロセスをデジタル化し、AI化への道を開きます。
高評価の理由
審査委員からの評価コメント曰く、これらの受賞製品は、現場での導入や管理の負担を軽減するために一貫した設計が行われていると高く評価されています。特に「DuraForce EX2」のシンプルなシルエットと、使用時に目視せずとも触覚で操作位置を把握できる配慮が、実務に根ざした高評価の要因となりました。
今後も京セラの製品が、法人業務の効率化や生産性向上に貢献することが期待されます。詳細情報については京セラの公式ホームページをご覧ください。