コスメディ製薬、健康経営推進の新たな一歩を踏み出す
コスメディ製薬株式会社は、2025年10月9日に「Annual Health & Well-being Report 2025」を発表し、同社の健康経営に向けた一連の取り組みを公表しました。この報告書では、従業員一人ひとりが健康を管理する企業文化を育むための方針を打ち出しています。従業員の健康データを社内外で共有し、明確な目標を設定することによって、健康経営を加速するとしています。
健康データの可視化と課題への取り組み
報告書では、2022年から2024年にかけての健康診断結果に基づく従業員の健康データを公表しています。内容は主に血糖値、睡眠状態、喫煙、肝機能の4つの健康リスクに焦点が当てられています。
1.
血糖リスク
現在、血糖値の数値は14.9%となっており、前年度より1.3ポイント上昇しました。2025年までに13.9%以下を目指し、食事改善支援やヘルスリテラシー研修を実施することが計画されています。
2.
睡眠不足
睡眠が十分であると感じる従業員の割合は53.9%で、前年度より10.9ポイントの悪化が見られています。2025年には59%以上を目指し、睡眠の質向上研修やアプリを用いたセルフモニタリングの支援が行われます。
3.
喫煙率
喫煙率は20.6%で横ばい傾向にあり、禁煙啓発の取り組みが続けられています。2025年には20%以下を目標としており、喫煙に関する健康リスクの研修も行われています。
4.
肝機能リスク
肝機能は31.4%で、全国平均を下回りますが、前年度より1.9ポイントの増加が見られます。2025年には30%以下を目指し、「休肝日チャレンジ」や節酒・禁酒の研修を行う予定です。
健康測定イベントの開催
コスメディ製薬は、健康データ公表と並行して「健康測定イベント」を定期的に実施しています。これにより従業員は健康への意識を高め、交流を深められる機会を得ています。2025年度には血管年齢、野菜摂取量、骨密度、ストレス測定を行う予定です。特に、野菜摂取量の指標である「ベジポイント」では、従業員全体の23.1%が改善を記録したとのことです。
健康マネジメントの未来
2025年に向けて日本が超高齢化社会に突入する中、医療と介護の体制維持は大きな課題です。コスメディ製薬はこの課題に対し、TTS(経皮吸収治療)技術を駆使して安心安全な医療ケアの実現を目指しています。現在研究中の「マイクロニードルパッチ型センサー」は、生体情報をリアルタイムで取得できる画期的な技術であり、糖尿病患者の遠隔診療にも貢献する見込みです。
まとめ
コスメディ製薬は今後も従業員の健康マネジメント意識を高め、心身ともに健康なチームを育てる企業文化づくりを進めています。従業員が自らの健康を積極的に管理し、健康経営を通じて持続可能な社会の実現に寄与していくことが期待されています。コスメディ製薬の取り組みは、他の企業にとっても良いモデルケースとなることでしょう。