京都・滋賀から万博会場へのアクセスが変革
2025年4月13日から始まった大阪・関西万博では、エムケイ株式会社(MKタクシー)と滋賀エムケイ株式会社が提供する定額タクシーサービスが大きな注目を集めました。このサービスは、京都や滋賀の自宅やホテルから万博会場まで、事前に定められた運賃に基づいて直行できるというもので、渋滞時も運賃は変わらないのが特徴です。万博開催期間中、定額タクシーの利用は大変好評で、特に会期が進むにつれその数は増加を続けました。
定額タクシーの利便性と利用状況
初月の4月には京都からの往路利用がわずか16台、復路の貸切が8台の計24台にとどまっていましたが、会期の進行と共に利用者が急増しました。10月(13日間)の最終月では、往路の定額利用が94台、復路の貸切利用が98台に到達し、合計192台となりました。これにより、利用数は初月に比べ11倍にもなる驚異的な成長を遂げたのです。この成果の裏には、万博終了が近づくにつれて入場者数が増えたことが要因とされています。
特に注目すべきは、月ごとの利用実績です。
- - 4月: 24台
- - 5月: 73台
- - 6月: 100台
- - 7月: 72台
- - 8月: 62台
- - 9月: 201台
- - 10月: 192台(半月)
このように、期間中併せて784台もの運行が実施され、一日あたりの平均利用台数は4.3台に達しました。
新大阪駅の手荷物預かり所とそのサービス
万博会場へ電車で行く場合、手荷物の持ち込みが禁止されているため、大きな荷物を持ち運ぶ方には新大阪駅2階に位置する「新大阪 Luggage Station」が非常に便利です。ここでは、手荷物預かりサービスが行われており、合計74,359個もの荷物が預けられました。ただし、4月と10月を比較すると、一日あたりの預け入れ数は4倍にも増えています。6月からはベビーカーと車椅子の貸し出しも開始され、多くの来場者に利用されています。
手荷物預かり数と貸し出しサービス
- - 手荷物預かり: 74,359個
- - ベビーカー貸し出し: 207台
- - 車椅子貸し出し: 258台
特に、車椅子の貸し出しは利用者にとって非常に助かるサービスで、新大阪駅構内での利用も可能ですが、外に持ち出せる点が評価されています。
今後の展望
万博会期終了後も「新大阪 Luggage Station」は継続して運営される予定です。夏や秋に近隣でのコンサートなど、多くのイベントが行われる際に、手荷物預かりや貸し出しサービスが特に役立つことでしょう。さらには、新たな事業の展開も計画されています。旅行やイベント参加時の負担を軽減するため、これからも便利なサービスを提供し続けていくことでしょう。
ということで、これからも京都・滋賀と大阪を結ぶ移動の選択肢として定額タクシーと手荷物預かり所を上手に活用し、多くの方々に快適な旅を楽しんでいただきたいと思います。