新収蔵品展開催中
2025-03-05 13:34:36

舞鶴市赤れんが博物館で「令和6年度新収蔵品展」を開催中!

舞鶴市赤れんが博物館で開催中の新収蔵品展



舞鶴市に位置する赤れんが博物館で、令和5・6年度に新たに収蔵された資料を展示する「令和6年度新収蔵品展」が行われています。この特別展は3月16日まで開催されており、毎日午前9時から午後5時まで訪れることができます。ただし、最終入場時間は午後4時30分と早めです。

入場料金は、常設展示との共通券として一般は400円、学生は150円です。手頃な価格で、貴重な歴史的資料やアートに触れられる貴重なチャンスです。

主な展示物の紹介


特に注目すべき3つの展示物についてご紹介します。

サウスシー城のれんが


まず一つ目は、イギリスのポーツマス市に位置するサウスシー城から発掘されたれんがです。サイズは233×105×75mm、重さは2.9kg。この城はヘンリー8世が1544年にフランスの侵略から国を守るために建設したものです。19世紀の外観に復元され、現在では人気の観光名所となっています。展示されているれんがは、イースタンスイベルマウント砲台の発掘時に採取されたもので、1800年代に作られました。れんがの表面には、接着剤として使用されていた石灰モルタルの跡が見られます。この貴重なれんがは、2023年に舞鶴市とポーツマス市の姉妹都市提携25周年を記念して、ポーツマス市名誉市長であるトム・コールズ氏から寄贈されたものです。

浦賀工場のれんが


次に、旧浦賀船渠株式会社浦賀工場からのれんがが展示されています。こちらは223×105×59mmのサイズで、同じく2.9kgの重さです。浦賀地区は1853年にペリーが来航した際の造船の歴史に深く関わっています。「鳳凰丸」や「咸臨丸」といった軍艦もこの地で造られましたが、浦賀船渠株式会社が設立された1897年には、初めて大型のドックが完成しました。展示されているれんがは、ドック内施設で使われていたもので、現在も存在する唯一のれんが造ドライドックです。

旧九条山浄水場のれんが


最後に、京都市の旧九条山浄水場からのれんがが紹介されています。このれんがのサイズは220×105×59mmで、重さは2.8kgです。旧九条山浄水場は、京都御所の防火を目的に1912年に設計され、琵琶湖から取水した水を貯水池に揚水する役割を果たしていました。1976年に閉鎖される前は、防火施設として重要な役割を果たしており、その後は水処理技術の実験プラントとして利用されていました。現在、歴史ある沈殿池跡地には、宿泊施設の建設が予定されています。

赤れんが博物館について


舞鶴市立赤れんが博物館は、明治36年に建てられた旧舞鶴海軍の魚雷倉庫を使用した、貴重な鉄骨れんが建造物です。この博物館では、れんがの歴史や世界の様々な建物に使用されたれんがについての展示が行われているほか、ホフマン式輪窯を再現し、れんが製作プロセスを紹介したコーナーもあります。

皆様ぜひ、歴史的な資料だけでなく、文化を感じる魅力的な空間である赤れんが博物館を訪れてみてください。


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