KyoHAの設立と展望
2025-10-02 16:33:39

日本のヒューマノイドロボット開発の未来を拓く「KyoHA」の設立と最新情報

日本発のヒューマノイドロボット開発を目指す「KyoHA」



2025年10月2日、京都市で行われた記者発表にて、日本のヒューマノイドロボット産業の再興を目的に設立された一般社団法人「KyoHA(京都ヒューマノイドアソシエーション)」が最新の進捗情報を発表しました。これは、早稲田大学や株式会社テムザック、株式会社村田製作所、SREホールディングス株式会社などの代表的な企業と大学が連携し、日本の技術力を集結させる取り組みです。

設立の背景


近年、アメリカや中国のテクノロジー企業がヒューマノイドロボットの開発を急速に進めている中、日本もかつてのロボット先進国としての存在感を示す必要があります。特に自然災害や労働力不足といった社会問題が顕在化する中で、人間に近い動作を持つヒューマノイドロボットへの期待が高まっています。このため、Japanのヒューマノイドロボット開発を支える新たな産業連携として「KyoHA」を発足させることが決定しました。

モノづくりの体制


「KyoHA」には、早稲田大学を中心に、テムザック、村田製作所、SREホールディングス、沖縄科学技術大学院大学、マブチモーター株式会社、カヤバ株式会社、NOK株式会社、ヒーハイスト株式会社など、多様な企業と機関がメンバーとして参加しています。これにより、産業界と学術界の協力のもと、広範な対話が進行中で、ヒューマノイドロボット開発に向けた強固な基盤を築いています。

製作するロボットの概要


「KyoHA」では、実用的なヒューマノイドロボットの初期プロトタイプを製作中です。その後、パワーと俊敏性を重視した2系統のモデルを開発する計画です。

  • - 1st Step: 初期プロトタイプ
現在、汎用部品を使用し、ヒューマノイドモデルの基盤を構築しています。
  • - 2nd Step: パワー重視モデル
災害現場や建築業界での活動を想定した高出力型です。
  • - 俊敏性/機能性重視モデル
日本製の成人サイズのモデルを目指し、ロボカップへの提供も計画しています。

今後のスケジュール


「KyoHA」は、2025年8月に設立を完了し、2026年度内に第1弾の開発を発表予定です。
  • - 2025年末: ロボットスペックの確定
  • - 2026年3月: 初期プロトタイプの製作
  • - 2026年末: 2ndプロトタイプの製作

参画する企業とその紹介


株式会社テムザック


テムザックは、人と共存するロボット「ワークロイド」を開発しており、実証実験を通じて産業化を進めています。

株式会社村田製作所


電子デバイスのリーディングカンパニーとして、ロボティクス分野への取り組みを強化しています。

SREホールディングス株式会社


AI技術を活用し、各種業界への新規事業展開やテクノロジーソリューションの提供を行っています。

沖縄科学技術大学院大学(OIST)


ロボティクス分野での研究をリードしており、自律型ロボットの競技会「RoboCup」の創設者でもあります。

マブチモーター株式会社


小型直流モーターのリーディングカンパニーとして、様々な用途に対応する製品を展開しています。

カヤバ株式会社


振動制御技術をベースに、自動車用緩衝器の製造・販売を行っています。

NOK株式会社


シール製品を中心としたモノづくり企業で、ロボティクス技術の発展に寄与しています。

ヒーハイスト株式会社


精密部品加工を行う企業で、ロボット関節への部品採用実績もあります。

まとめ


「KyoHA」は、京都を拠点とした日本のヒューマノイドロボット産業に新たな風を吹き込む存在です。多様な企業と学術機関とが連携することで、国産ロボットの可能性を引き出し、持続可能な社会の実現に貢献していく姿が期待されます。今後のスケジュールに沿って、最新情報の更新が楽しみです。


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