日本の伝統を未来へ繋ぐ「ザ・リキュウ」
株式会社One World Technologyが運営する「ザ・リキュウ」は、海外の富裕層を対象にした日本の邸園シェアリングサービスを展開しています。このたび、同社はエンジェルラウンドにて1億円の資金調達を成功させました。
「ザ・リキュウ」とは?
日本文化を深く体感できるこのプロジェクトは、庭園や茶室を備えた日本家屋を少人数のオーナーで共同所有する新しい宿泊体験を提供します。昨今、日本を訪れる海外富裕層の人数が増加している一方で、彼らが求める宿泊施設が少ない現状を踏まえ、「ザ・リキュウ」はその受け皿としての役割を果たします。
資金調達の背景
今回の資金調達には、元ゴールドマン・サックスの田中渓氏や、早稲田大学ビジネススクールの教授である入山章栄氏、連続起業家のけんすう氏など、計11名の投資家が参加しています。One World Technologyはこの資金を、新たな建設用地の取得や設計プランの開発に充て、2026年から段階的に拠点展開を始める計画です。
日本文化のイノベーション
このプロジェクトの核には、千利休にインスパイアされた「日本文化にイノベーションを起こす」という考えがあります。現代の建築家や名工たちと連携しつつ、四季の移ろいを感じられる日本庭園を作り出すアプローチを取っています。また、精神性と空間性が調和した「体験としての住まい」を追求しています。
投資家の声
田中渓氏は、同社の「日本家屋の再解釈」を高く評価し、文化継承と経済合理性を両立させる新たなラグジュアリーモデルとして大いに期待を寄せています。入山章栄氏は、健全で倫理観の高い海外富裕層向けのサービス提供が日本にとって重要であると述べました。また、けんすう氏は、時間の経過とともに価値が増すこのサービスの特性に魅力を感じているようです。
持続可能な不動産のあり方
One World Technologyは「経年優化」という思想を基盤に、日本庭園を中心に価値が高まる建築を目指しています。このアプローチにより、資産として持続可能な不動産の新たな形を示すことに挑戦しています。
海外富裕層へのアプローチ
販売に関しては、株式会社TonTonとの提携を結び、ラグジュアリー不動産プラットフォーム「Forbes Global Properties」を通じて海外富裕層をターゲットにした戦略を実施します。このことにより、従来の宿泊施設に留まらない、日本文化を体験できる新しい宿泊形態を提供することができます。
今後の展望
2026年からは事業を拡大し、2030年には海外も含めた10の拠点を展開する計画があります。日本の優れた文化を発信しつつ、新しい形の朝食を楽しむことができる「ザ・リキュウ」は、まだ見ぬ日本の魅力を発信する重要なプロジェクトとなるでしょう。
まとめ
「ザ・リキュウ」は、宿泊を通じて日本の伝統を次の世代へと受け継ぎ、海外富裕層に新たな価値を提供することを目指しています。今後の展開から目が離せません。興味のある方は、ぜひ彼らの公式ウェブサイトを訪れてみてください。リンクはこちら:
One World Technology