AI顔認証システムによる新たな納品受付の実証実験
2025年9月、千葉県の大型商業施設にて、業界初となるAI顔認証システムによる納品受付の実証実験が始まります。この新しい取り組みは、物流業界でのさまざまな課題に立ち向かうものです。特に、物流2024年問題と商業施設におけるセキュリティの向上を同時に目指しています。
背景と目的
商業施設の納品受付では、暗い地下搬入口や混雑した環境でのアナログ管理が一般的で、セキュリティや効率面で多くの課題を抱えています。これに対処するため、株式会社ワールドサプライとナブラワークスがタッグを組み、AI顔認証技術を活かした無人納品受付システムを開発しました。
このシステムの導入により、初回の顔写真登録だけで即座に入退館が可能となり、ドライバーの作業負担軽減と施設の省人化が実現されます。また、物流2024年問題に伴う新たな受付インフラの可能性も探ります。
特徴とメリット
この顔認証システムは、以下の特長を備えています。
1.
高精度認識:暗い場所や混雑した環境でも正確に顔を認識できます。マスクを着用していても、しっかりとした認識性能を発揮します。
2.
手作業の削減:顔写真を登録することで、ICカードを手渡しする必要が省かれ、ドライバーは荷物を持ったままでもスムーズに入退館できるようになります。
3.
デジタル管理:入退館情報をリアルタイムで記録し、従来の手書き管理に比べてセキュリティが強化され、不正リスクを低減します。
実証実験の概要
実証実験は2025年9月1日から9月26日まで行われ、納品事業者を対象に、AI顔認証の認証精度や受付速度などを検証します。具体的には、手書き入退館から顔認証に変更することによる、業務の効率化やドライバーの作業負担の軽減を目指します。
今後の展望
今回の実証実験から得たデータや知見を基に、今後は商業施設向けの販売支援サービスとして、さらなる展開を図ります。労働力が減少する中での省人化ソリューションを充実させ、顧客のニーズに応じた価値提供を強化していく方針です。
代表者コメント
ワールドサプライの社長、梅木淳氏は「物流の現場は、効率と安全性の両立という課題に挑んでいます」と述べ、ナブラワークスの社長、本島昌幸氏は「厳しい現場でこそ技術が必要とされます」と、両社が共に未来志向の物流環境を目指す考えを示しています。
この実証実験により、商業施設の納品受付業務がどのように進化していくのか、今後の展開に期待が高まります。