NBSロジソル、健康経営を強化する取り組み
物流業界は今、健康管理が急務となっています。特に、ドライバーの健康状態が事故の原因とされている中、NBSロジソルは全ドライバー約500名を対象に、オンライン診療サービス「高血圧イーメディカル」を導入し、その効果を実証してきました。今回は、その取り組みをさらに拡大し、庫内作業員など約100名への導入を決定しました。これにより、企業全体で健康を支える体制が整うことになります。
導入の背景と成果
NBSロジソルは、昨年から高血圧治療支援の取り組みを始め、ドライバーの健康改善に成功しています。具体的には、業務が忙しく通院しにくい社員が治療を継続できるサポートや、健康診断では発見できなかった高血圧リスクの発見に成功しています。この成果を受けて、職場環境が過酷な倉庫内で働く社員に対しても同じサービスを拡大することにしました。
具体的な導入方法
「高血圧イーメディカル」は、オムロン ヘルスケアの血圧計とオンライン診療サービスを組み合わせたものです。新たに導入される約100名の社員は、スマートフォンを会社から支給されている40歳以上の社員が対象となります。これにより、常に健康状態をモニタリングし、異常があれば早期に対処できる環境を整えます。特に、倉庫内の作業は気温の変化が激しく、労働環境が厳しいため、血圧管理の重要性が高まります。
健康意識の変化
拡大導入に先立ち、社員へのアンケートを実施した結果、56%が健康意識が向上したと回答しました。また、78%が血圧を毎日測るようになり、具体的な健康改善活動にも取り組むようになったことが確認されています。特に、業務が忙しく通院しにくいうえ、労働環境が厳しい中で自身の健康を気にかける機会が増えていることは大きな成果です。
プロジェクトの意義
今回の取り組みは、単なる福利厚生の拡充にとどまらず、物流業界全体の安全と健康意識の向上を目指しています。NBSロジソルの代表、河野逸郎社長は、「事故のない安全な社会をつくる」という企業の使命を強調し、健康管理が事故の防止に寄与するとの考えを示しました。
ヘルスケア業界との連携
本取り組みは、オムロン ヘルスケアやイーメディカルジャパンと協力しており、心脳血管疾患のリスクの啓発や健康管理の重要性を広める「PROTECT HEARTS PROJECT」の一環です。このプロジェクトを通じて、健康経営モデルの構築を目指しています。
まとめ
NBSロジソルが推進する高血圧治療支援サービスの拡大は、物流業界に新たなスタンダードを築く意義があります。社員の健康を守り、事故のリスクを軽減することで、より安全な社会の実現に貢献していくことが期待されます。これからも健康経営の重要性がさらに高まる中、NBSロジソルの取り組みから目が離せません。