新たな挑戦
2025-12-17 17:05:33

同志社大学から学研都市キャンパスを取得したNoster株式会社の新たな挑戦

Noster株式会社、同志社大学からのキャンパス取得で腸内代謝物研究を加速



日東薬品工業HDグループのNoster株式会社(以下、NOSTER)は、同志社大学から学研都市キャンパスの譲渡を受けることを発表しました。このキャンパスの取得は、腸内代謝物科学と次世代のバイオ産業を目指す上で重要なステップとなります。

HYA―新たな健康脂質の登場



NOSTERが注目するのは、腸内細菌が生み出す新しい健康脂質『HYA』(10-hydroxy-cis-12-octadecenoic acid)です。これは植物油に含まれるリノール酸が腸内細菌によって変換されて形成されるもので、健康に様々な良い影響を与える可能性があるとされています。これまでHYAは炎症や代謝、腸管バリア、皮膚など多くの生理機能が報告されており、特に魚油由来のEPA/DHAに代わる「第三の健康脂質」として期待を集めています。

持続可能な健康脂質の新たな選択肢



HYAは、植物由来の脂肪酸が微生物によって生成されるため、持続可能な健康脂質として注目されています。地球環境への配慮が問われる中で、海洋資源に依存しない新たな選択肢となることが期待されています。特に、温暖化に伴う海洋資源の不安定性がある今、HYAの価値はますます高まっています。

次世代バイオ工場の設立へ



さらに、NOSTERは経済産業省所管のNEDOからの支援を受けて、2027年にはこの新たなバイオ工場を稼働させ、HYAを世界中に供給する計画です。新しい工場では、微生物発酵や代謝工学、脂質学の技術を統合し、研究と生産がリアルタイムで連携する体制が整備されます。この工場は、日本初のサステナブルなバイオ産業モデルの拠点となる可能性があります。

腸内代謝物科学の国際的なハブを目指して



新たに設立される研究所では、腸内細菌の機能解析や新しい機能性代謝物の探索が進められ、腸内代謝物科学の国際的なハブへと成長することが期待されます。NOSTERは、未踏の分野に挑戦し続けることで、医療と健康管理の未来を切り開いていきます。

京都から世界へ、健康社会へのビジョン



NOSTERは「フルヘルス社会」の実現を目指して、腸内代謝物を基盤にした新たな製品やサービスの開発に取り組んでおり、若手研究者の育成にも力を入れています。このように、京都の地から新しい生命科学のフロンティアを切り拓くNOSTERに、今後の動きから目が離せません。

会社概要


  • - 名称: Noster株式会社
  • - 代表者: CEO 北尾浩平
  • - 所在地: 京都府向日市上植野町南開35-3
  • - 事業内容: 腸内細菌や代謝物の研究開発、HYA生産、バイオ工場運営、国際研究連携
  • - 設立年: 2020年

公式サイト: Noster株式会社

このように、NOSTER株式会社は健康脂質の革新と腸内代謝物科学の最前線を突き進む重要な施設として、多くの期待を集めています。

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