京都国際写真祭のサテライトイベント「KG+2025」
2025年4月12日から5月11日の間、京都市内で開催される『KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭』のサテライトイベント、「KG+2025」がアーバンリサーチ KYOTOにて行われます。このイベントでは、写真家・小原一真さんの貴重な作品展示が予定されています。
イベントの概要
「KG+2025」は、期間中に様々なアートイベントや展示が行われる中で特に注目されるイベントです。その会場となるアーバンリサーチ KYOTOでは、4月29日から5月11日までの間に、小原一真さんによる写真展が行われます。初日にはトークショーも開催される予定で、小原さんとサイエンスジャーナリストの森旭彦さんが登壇し、写真と記憶、そして都市についての深い対話が繰り広げられます。
小原一真展のテーマ
本展のタイトルは「わかちもつ言葉と風景 – 間柄」で、過去の記憶や時間を現場に残されたものを通じて探求する内容となっています。小原さんは、古いフィルムや破損したカメラ、そして被写体が保持してきた個人的な記録を基に作品を制作しています。特に、ハンセン病回復者の家族が撮影した古いネガフィルムを起点に、時間が重なり合って固着したイメージをスキャンし、その中に映る風景や語りについて考察を深めます。これを通じて、他者との関係性や記憶の継承について静かに見つめ直す試みがなされています。
トークイベントの詳細
トークイベント「想像する都市、記憶する身体──京都で語るアートとジャーナリズム」は、2025年4月29日に行われます。小原一真さんと森旭彦さんは、写真を通じた記憶の探求や、現代の都市におけるアートの役割についての思索を交換します。AI技術とアートとの接点を探る森さんの視点も交えながら、歴史と未来が交差する都市・京都にふさわしい内容になることでしょう。
参加は無料で、来場者にはフードとドリンクの提供が予定されているため、興味のある方はぜひお越しください。ただし、座席には限りがあるため、立ち見になる可能性もありますのでご注意ください。
会場情報
イベントはアーバンリサーチ KYOTOで行われます。所在地は京都市中京区寺町通円福寺前町285です。最寄りの交通機関は、阪急京都線「京都河原町」駅から徒歩3分、または京都市バス「四条河原町」停留所から徒歩8分です。営業時間は11:00から20:00までで、定休日は不定休です。
小原一真の略歴
小原一真さんは1985年に岩手県で生まれた写真家でありジャーナリストでもあります。彼の作品は、自然災害や戦争、パンデミックなど、困難な状況の中で忘れ去られた個人の物語に焦点を当てています。ロンドン芸術大学でフォトジャーナリズムを学び、これまでに国内外で数多くの展示を行っています。彼の作品は、記憶や人の関係性を深く考察する貴重な機会を提供してくれることでしょう。
この機会に、ぜひアーバンリサーチ KYOTOでの展示に足を運び、記憶と風景の交差点を体験してください。