京都駅で実現する新たなナビゲーション技術
ボールドライト株式会社が提供を開始した「メタマップ VISION」は、国内初のカメラ映像を解析する屋内測位技術です。この新しい技術は、AIを活用してスマートフォンのカメラを通じて現在地を特定するもので、2025年9月26日から京都駅で導入される予定です。
「メタマップ VISION」とは
「メタマップ VISION」は、屋内でもスムーズなナビゲーションを提供するために開発されたプラットフォームです。これまでの屋内測位では、ビーコンやWi-Fiを使って位置情報を取得する方法が一般的でしたが、これらの方式には高い開発・運用コストやアプリのインストールが必要という課題がありました。
この新サービスでは、スマートフォンのブラウザ上で簡単にアクセスでき、インストールの手間を省くことができるため、利用者にとっての利便性が向上します。ユーザーはカメラをかざすだけで、リアルタイムに自分の位置を把握し、経路検索が可能になります。
技術の背景
ボールドライトは2022年から「メタマップ」を提供してきました。このプラットフォームは、特定の施設やエリアをインタラクティブな2D/3Dマップで表現し、多機能を統合しています。屋内施設ではGPSの精度や階層判定の難しさによって「現在地の正確な取得」が課題でしたが、独自のAIを用いた新しい方法でこれを解決しました。
「メタマップ VISION」は、スマートフォンのカメラ映像を利用することで、屋内における測位を実現し、必要な情報を瞬時に捕捉することができます。具体的には、映像を解析するAIが即座に現在地を特定し、デジタルマップ上に表示します。
京都駅での導入
新機能は京都観光の拠点である京都駅に初めて導入されます。京都は2024年から多言語対応の観光案内デジタルマップ「Kyoto Smart Navi」を運用しており、『メタマップ VISION』を結合した「京都駅デジタルマップ」は、複雑な駅構内や地下街でも観光客が迷うことなく移動できるようになります。
この取り組みにより、観光客は限られた時間でもスムーズに行動でき、移動時間の短縮、混雑緩和、案内所への問い合わせを減少させることが期待されます。
利便性を高める新技術
「メタマップ VISION」の大きな特長は、その処理がスマートフォンの端末内で完結する点です。これにより、リアルタイムでの反応が可能であり、プライバシーの保護にも配慮されています。この通信せずに行われる測位方式は、ユーザーにとって安心感をもたらします。
この新技術は、観光業界をはじめ、さまざまな施設におけるデジタル化・効率化を進める重要なステップとなるでしょう。ボールドライトは「メタマップ」と「メタマップ VISION」を通じて、観光客に新しい体験を提供し、観光名所での快適な移動をサポートします。
まとめ
この革新的な技術は、観光客にとって魅力的な新しいツールとなり、京都の観光をより楽しむ手助けになることでしょう。「メタマップ VISION」によって、観光体験はさらに豊かになり、京都の魅力発信につながることが期待されています。京都を訪れる際は、この新しいヒントを活用して、より良い観光体験を楽しんでみてはいかがでしょうか。