オムロン、血圧計が世界累計販売台数4億台を達成
オムロン ヘルスケア株式会社が、同社が販売する血圧計の世界累計販売台数が4億台を突破したことを発表しました。この快挙は、1973年に初号機を世に送り出して以降、約50年の歴史を持つ血圧計が、世界中の家庭で広く使用されるようになった結果と言えるでしょう。
血圧計の歴史と普及の歩み
1973年に発売された初号機「マノメータ式電子血圧計 HEP-1」を皮切りに、オムロンの血圧計は徐々に全国的に普及しました。当初は医療機関でのみ行われていた血圧測定も、生活習慣病の増加や家庭での健康管理への関心の高まりとともに、家庭用計測機器としての地位を固めていきました。
販売台数が1億台に達したのは2009年、2億台には2016年、3億台は2021年と、近年ではそのペースが加速しています。特に、世界の高血圧患者が約13億人に達している現状は、ますます家庭での健康管理が重要になることを示唆しています。
健康への貢献を目指して
オムロンは、「地球上の一人ひとりの健康ですこやかな生活への貢献」を企業のミッションとしています。特に、循環器事業のビジョンとして「脳・心血管疾患の発症ゼロ」の実現を掲げ、予防医療への取り組みを進めています。それに伴い、最新の血圧計は心房細動の可能性を検知するアルゴリズムを搭載し、利用者がより安全に健康管理ができる環境を整えています。
未来に向けた展望
4億台の販売達成は新たなスタートであり、今後はさらに進化した機器やサービスの開発が期待されています。具体的には、健康管理をサポートするスマートフォンアプリや遠隔医療サービスの提供に力を入れ、家での血圧管理をさらに充実させる方針です。これは、単なる製品提供に留まらず、医療分野との連携を強化し、より多くの人々が健康的な生活を送るための支援を続けることを意味しています。
記念動画とウェブページ
4億台突破を記念し、オムロンは「脳・心血管疾患の発症ゼロ」を目指す取り組みや、これまでの歴史についてまとめた動画を制作しました。また、多くの人に見てもらえるよう、特設のWEBページも公開されています。興味のある方はぜひ以下のリンクからチェックしてみてください。
このように、オムロンは今後も人々の健康管理のために、技術開発を続けていくことが期待されます。