和歌山県田辺市で公共ライドシェアの実証運行がスタート！観光シーズンの交通空白を解消

和歌山県田辺市で公共ライドシェアの実証運行

和歌山県田辺市では、観光シーズン中の交通の不足を解消するため、公共ライドシェアサービスの実証運行が開始されます。オムロンソーシアルソリューションズ株式会社が実施する本取り組みは、2025年11月1日からスタート予定で、観光客にとっての移動手段の向上を目指しています。

交通空白の課題

近年、地方都市では自治体の財政難や人手不足が影響し、地域の公共交通の維持が難しくなっています。田辺市でも同様の課題があり、インバウンド需要の増加により観光客が増える一方で、交通インフラがその需要に追いついていない現状です。特に春や秋の観光シーズンには、世界遺産の熊野本宮大社や熊野古道を訪れる観光客で賑わい、交通渋滞や混雑が問題となっています。

公共ライドシェア「meemo」の導入

OSSは、公共ライドシェア「meemo（ミーモ）」のノウハウを活用し、田辺市の実証運行に貢献します。朝の時間帯には定時定路線型の乗合バスが運行され、夕方には地元住民が運転する10人乗りのレンタカーを使ったライドシェアが行われます。

この取り組みには、訪れる外国人観光客向けに多言語対応のバス案内板やパンフレットも用意され、より便利に観光地を巡ることができるようになります。こうしたサービスによって、訪れるすべての観光客が快適に移動できる環境を整えることが目指されています。