医療革新をもたらす「MedipreX®軟質実物大3D心臓モデル」とは
2025年6月1日、画期的な医療技術が日本の医療現場に導入されます。株式会社クロスメディカルが開発した「MedipreX®軟質実物大3D心臓モデル」が、全国で初めて医療保険の適用を受けることになったのです。この新たな技術は、心臓手術のリスクを軽減するための重要なツールとして注目されています。
新しい試みの幕開け
この開発は、国立循環器病研究センターの小児科医による強い想いから始まりました。「先天性心疾患の手術に伴うリスクを少しでも減らしたい」という声がきっかけとなり、2009年よりクロスメディカルとの共同研究が始動しました。医療現場からのフィードバックを取り入れながら、産学医の連携によって本格的な研究開発が進められました。
モデルの特徴と利点
「MedipreX®軟質実物大3D心臓モデル」は、患者のCT画像から作成された精密なモデルです。従来の画像診断では把握しきれなかった複雑な心臓構造を立体的に可視化し、医師にとってインサイトを提供します。また、柔軟な素材を使っているため、模擬手術の実施も可能です。これにより、手術計画やシミュレーションをより現実に即した形で行うことができます。
使用目的の例
- - 複雑先天性心疾患の診断
- - 手術の計画検討
- - 切開・確認・縫合などの手術シミュレーション
多様な支援で実現した技術
本開発プロジェクトは、日本医療研究開発機構(AMED)を含む多くの公的支援のもとに成し遂げられました。医工連携の重要性が強調される中、技術の検証を繰り返し行い、医療機器としての承認を受けることができました。保険適用に至ったことで、より多くの小児先天性心疾患患者とそのご家族がこの技術の恩恵を受けられることが期待されています。
未来への展望
この「MedipreX®軟質実物大3D心臓モデル」は、日本国内だけでなく、海外においても展開される計画です。今後は、さらなる技術開発と供給体制の整備を進め、世界の小児心臓外科を支える基盤を構築することを目指します。
医療における革新をもたらすこの取り組みに、大いに期待が寄せられています。これからの医療技術の進化が、患者の生活をどのように変えていくのか、その行く先が楽しみです。
謝辞
本記事は、以下の機関の協力を得て実施されました。
- - 日本医療研究開発機構(AMED)
- - 京都府立医科大学
- - 京都府商工労働観光部
- - 京都府健康福祉部 薬務課
お問い合わせ
本件に関する詳細や画像の提供などについては、以下の連絡先にお問い合わせください。
【株式会社クロスメディカル】
総務グループ
Phone:075-612-3900
E-mail:
[email protected]
本社所在地:京都市伏見区南寝小屋町57番地
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