龍谷大学新設学部について
2027年4月、龍谷大学瀬田キャンパスに新しく「環境サステナビリティ学部」と「情報学部」が設立される予定です。これは、同大学が2039年度末までに独自の特色を持つ3つのキャンパスを充実させ、持続可能な社会の実現に向けた人材育成を目指す「キャンパスブランド構想」の一環です。
環境サステナビリティ学部の目指すもの
「環境サステナビリティ学部」は、日本で初めての学部として位置づけられ、環境問題に対処できる人材を育てることを重視しています。この新学部では、都市環境工学や生物多様性科学、経済学を学びながら、持続可能な未来を実現するための総合的な知識を得ることができます。
特色ある教育プログラム
この学部では、以下の5つの専門教育プログラムが設けられ、学生の専門性を深めていきます:
- - 地域デザインプログラム:自然資本に基づく地域づくりを考察。
- - ネイチャーポジティブ経営プログラム:企業経営と生物多様性の関わりを探求。
- - 生物多様性回復プログラム:生態系保全と経済活動の共存の道を模索。
- - 資源循環利用プログラム:廃棄物の循環利用に取り組む。
- - 持続的水資源管理プログラム:水資源の持続可能な管理を学ぶ。
また、1年次から4年次にかけて、リアルな現場での体験を通じて「実践力」を養成する体験型PBL科目「クエスト科目群」も配置されており、学びがより深まります。
情報学部の展望
「情報学部」は、情報技術と人、社会との相互作用を重視し、実践的な専門職を育てることを目的としています。データ駆動型の課題発見力や解決力を養い、情報社会に貢献できる人材を育成します。
多様な専攻により深化する専門性
情報学部では、以下の3つの専攻が設けられています:
- - 情報メディア専攻:メディアコンテンツを学ぶ。
- - 情報システム専攻:基盤技術の習得。
- - 実践データサイエンス専攻:AIを活用した新サービス創出。
これらの専攻では、情報技術に関する基礎技術の学びも行われ、より実践的なスキルが身につきます。
情報社会における新しい視点
この学部では、情報技術と様々な社会課題を融合した学びを展開。地域社会や企業との連携を深め、理論と実践を結び付けた教育を通じて、学生はより良い社会の創造に資する力を養います。
結び
龍谷大学のこの新たな取り組みは、未来の環境課題や情報社会の発展に対応できる人材を育成する重要なステップと言えます。これからの時代を担う学生たちには、環境や情報の分野での専門知識だけでなく、実践的な能力も求められるでしょう。新しい学部での学びが、未来への架け橋となることを期待しています。