『ひゅらん。』の魅力
2025-09-25 10:03:41

希少な技術『引箔』で描く夢の物語──新作タペストリー『ひゅらん。』

京都・西陣の新しい挑戦、タペストリー『ひゅらん。』



岡本織物株式会社が製作した新作タペストリー『ひゅらん。』は、京都・西陣に代々受け継がれてきた織の技術「引箔」を用いて、若手マンガクリエイターユニット「ぐらにゅーとー」とのコラボレーションによる、ユニークで夢のある作品です。

『ひゅらん。』は約250cm×140cmのサイズを誇り、2025年10月に大阪・関西万博、「EXPOメッセWASSE」にて展示される予定です。その後、11月には「TOKYO TEXTILE SCOPE」にて、京の伝統と現代アートの融合を体感できる機会となっています。

引箔技術の魅力とは?



「引箔」とは、希少な技術の一つで、紙に箔を貼った後、それを細く裁断し、絹糸とともに織り込むことで、光を受けて煌めく奥行きを生み出す技法です。この技術は、現在限られた職人しか扱えず、まさに職人の手仕事の賜物と言えるでしょう。岡本織物では、手織りと力織機による伝統的な製織を守りながらも、時代と共に進化させています。

『ひゅらん。』が描く物語



タペストリー『ひゅらん。』は、マンガのコマ割りや余白、時間の流れを織物の中で見事に表現しています。絹と箔が重なり合うことで生まれる多層構造が、物語の断片を静かに観る人に語りかけてくるかのようです。ぐらにゅーとーが描く「夢の中で光を追うふたりの物語」は、彼らの詩的な視点と西陣織の技術が見事に融合した結果と言えるでしょう。

ぐらにゅーとーのクリエイティブ



「ぐらにゅーとー」は、京都出身の10代クリエイターで構成されたユニットです。彼らは西陣織の持つ伝統の重みを受け止めつつ、現代の感性を盛り込み、織物の中に新しいストーリーを創り出しています。彼らの作品は、ただのアートではなく、新しい表現の形として現代の観客に訴えかけます。

展示情報



  • - EXPO2025 展示概要
- 展示名:未来航路 - 20XX年を目指す中小企業の挑戦の旅
- 会場:2025年日本国際博覧会「大阪・関西万博」EXPOメッセ「WASSE」
- 期間:2025年10月3日(金)〜10月7日(火)

  • - TOKYO TEXTILE SCOPE 展示概要
- 展示名:TOKYO TEXTILE SCOPE
- 会場:東京都立産業貿易センター浜松町館5FB-118
- 期間:2025年11月12日(水)~14日(金)

岡本織物の志



岡本織物株式会社は、1909年に創業し、西陣に根ざした伝統技術を守り続けてきました。神社仏閣向けの金襴織物をはじめ、その先進的な取り組みは、高い評価を受けています。職人たちの手によって生み出される西陣織が、これからのアートの幕開けをもたらすことを期待しています。御覧いただける機会をお見逃しなく!


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

関連リンク

サードペディア百科事典: 西陣織 引箔 夢の物語

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。