エコリンクス株式会社は、国際航業株式会社との提携を発表し、新たな再生可能エネルギー導入業務を支援するサービス「エネがえるBPO/BPaaS」を開始しました。このサービスは、特に太陽光発電や蓄電池の導入といった再エネ分野における業務を効率化し、即時に対応できる体制を整えています。
新サービスの概要
「エネがえるBPO/BPaaS」は、再生可能エネルギーの導入を考える企業や自治体にとって、大きな助けとなるでしょう。このサービスは、シミュレータ「エネがえる」を基盤に、エコリンクスの専門的な知識と人材を活かし、設計支援から申請業務までの一連のプロセスを一括で担当します。これにより、高品質かつ迅速なサービスを提供し、多様なニーズに応えることが可能となります。
具体的には、以下のような業務を行います:
1.
設計支援とレイアウト作図代行:太陽光発電システムの基本設計を行い、レイアウト図を作成します。
2.
経済効果シミュレーション:顧客のニーズに合わせて、経済効果シミュレーションを迅速に実施し、診断レポートを作成します。
3.
補助金申請の代行:専門チームが再生可能エネルギーに関する補助金や申請業務を代行し、手間を省きます。
4.
教育研修の提供:オンラインおよびオフラインで、太陽光や蓄電池に特化した研修を実施します。
業界のニーズと背景
最近、エネルギーコストの上昇や再エネ導入義務化が進む中、太陽光発電や蓄電池、EV/V2Hに関わる業務は急速に増加しています。しかし、これに伴い人材不足やノウハウの断絶が深刻化しているという現状が存在します。国際航業が実施した調査によると、再エネ販売施工会社の約90%が技術者の不足に悩んでおり、8割以上が提案書作成の負担から顧客対応が遅れると回答しています。
このようなボトルネックを解消させるため、エコリンクスは国際航業と連携し、業界の課題に取り組むことを決意しました。両社は、それぞれの強みを活かし、より高品質で迅速なサービスを提供することに注力しています。
サービスの利用メリット
この新サービスには、利用者が享受できるさまざまなメリットがあります。例えば、導入効果を可視化することにより、社内稟議や金融機関向けの資料を素早く活用でき、初期コストや時間の負担を軽減することが可能です。また、高品質な設計と運用によって、長期にわたり安心してサービスを利用できる点も魅力です。
販売・施工事業者にとっても、繁忙期や人材不足の際に外部からサポートを受けられることで、業務の平準化が図られます。さらに、成約率の高い提案書の作成や新たな商談の創出にも寄与するでしょう。
今後の展望
エネがえるBPO/BPaaSは今後、設計や申請の支援をさらに充実させ、全国規模でのアフターサービスを強化する予定です。また、BPOとSaaSを組み合わせた新たなビジネスモデルの構築へも取り組んでいきます。エコリンクスと国際航業は、持続可能な社会の実現に向けて共に進化し、再生可能エネルギー業界の発展に貢献していく所存です。
会社情報
エコリンクスは2012年設立で、京都府木津川市に本社を構え、環境価値の創出やシステム開発を手掛けています。一方、国際航業は1947年に設立され、東京の新宿を拠点に技術コンサルティング事業を展開しています。両社の協力により、再生可能エネルギーの導入支援がさらに進展することでしょう。