超絶技巧の七宝展
2025-09-18 11:22:21

横山美術館で開催される超絶技巧の七宝展の魅力とは

超絶技巧の七宝展が横山美術館で開催



横山美術館では、2025年9月19日から12月21日までの間、「超絶技巧の七宝展」を実施します。七宝焼は、銅や銀などの金属素地に釉薬を融合させて作られた美しい焼き物で、鮮やかな色彩が七つの宝石にたとえられ、多くの人々に愛されてきました。

七宝焼の歴史と技法


紀元前エジプトに起源を持つと言われる七宝焼は、日本には古墳時代末期に伝わり、江戸時代中期に尾張藩士の梶常吉が開発した尾張七宝が特に有名です。明治以降の工芸品として重要な地位を占めるようになり、旧来の「象嵌」技法から新しい「有線七宝」や「無線七宝」へと進化しました。特に、金属線を用いる「有線七宝」は当時の工芸品のクオリティに革命をもたらしました。

この展覧会では、明治時代から昭和初期までの新たな収蔵品を中心に、超絶的な技術と色彩の美しさを堪能できます。約250点の展示作品を通じて、技法による表現の違いを細かく観察できることも魅力の一つです。

展示作品の見どころ


展覧会では、有線七宝の「七宝山桜雀図花瓶」、無線七宝の「無線七宝富士図花瓶」や、陶磁胎七宝、銀胎七宝、さらには省胎七宝や泥七宝など、様々な技法の作品が見られます。

  • - 有線七宝 では、明治時代後期の繊細な金属線が特徴の作品。作品ごとに手作業で植え付けられた金属線が輝きを放ちます。
  • - 無線七宝 は、水墨画のような表現が特徴的で、美的な完成度を誇ります。
  • - 陶磁胎七宝 は、陶器や磁器を素材にしたもので、異なる素材感が楽しめます。

特に、銀胎七宝の作品は素地とのコントラストが美しく、釉薬の鮮やかさを際立たせます。福岡の柿右衛門や有田焼からの影響が感じられるものもあり、工芸の歴史と地域性を楽しめる場となっています。

尾張の名工と東西の七宝


また、本展では「東のナミカワ」と称される濤川惣助や「西のナミカワ」の並河靖之などの名工たちも取り上げられ、その技術のルーツを探ります。尾張七宝の発展に寄与したこれらの工芸家たちの作品も紹介され、各地の七宝の集大成を見ることができます。

開催概要


  • - 企画展名: 超絶技巧の七宝展
  • - 会期: 2025年9月19日(金)~12月21日(日)
  • - 開館時間: 10:00~17:00(入館は16:30まで)
  • - 休館日: 毎週月曜日(祝・休日の場合開館、翌平日休館)
  • - 入館料: 一般1,000円(800円)、高・大学生・シニア65歳以上800円(600円)、中学生600円(400円)、小学生以下無料
  • - 後援: 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会、あま市など
  • - 場所: 横山美術館

参加イベント・販売物


また、展覧会期間中には講演会やギャラリートークなどの関連イベントも行われます。特に、原型となった八代続く安藤七宝での制作を経て、講師として素材の魅力を語る講演会も注目です。さらに、企画展パンフレットや七宝デザインのクリアファイルも販売されます。

美術館の魅力を堪能し、伝統工芸の世界に浸ってみませんか。


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