新たな水質測定のスタンダード、LAQUA-TB220
京都市に本拠を構える株式会社堀場アドバンスドテクノは、9月3日に新製品であるポータブル濁度計「LAQUA-TB220」を発表しました。この製品は、堀場グループが展開する水質分析計「LAQUA」シリーズの一環として登場し、幅広い環境で利用できる点が特徴です。
水質管理のニーズに応えるポータブル濁度計
近年、水質管理に対する関心が高まる中、企業や自治体は厳格な基準への対応が求められています。特に、自然災害やインフラ老朽化による水質悪化のリスクがあるため、迅速かつ柔軟な対策が必要とされています。そんなニーズに応じて開発されたLAQUA-TB220は、環境に応じた適切な水質管理を支援するために設計された製品です。
「LAQUA-TB220」は、革新的な透過散乱光方式を採用し、低濁度から高濁度まで広範囲に対応した正確な測定が可能で、計器のエントリーモデルながらも高い性能を誇ります。
透過散乱光方式とその利点
この新しい濁度計は、低濁度を測定する散乱光法と高濁度を測定する透過光法の両方を利用した混合方式を採用しています。これにより、測定の際の環境温度変化やサンプルの色の影響を最小限に抑えることができるのです。それにより、測定値の正確性と安定性が確保されています。
また、幅広い測定レンジ(0.01NTU~2000NTU)を実現しているため、多様な場面で使用できるのも大きな魅力です。
コンパクトで扱いやすい設計
「LAQUA-TB220」は、寸法が21cm x 11cm x 5.5cm、重量は410g(バッテリー含まず)と非常にコンパクト。防水・防塵に優れた設計が施されており、屋外や工場等での厳しい環境でも安心して使用することができます。どこにでも持ち運びできるサイズ感は、業務の現場での利用に最適です。
さらに、この濁度計は最大2000件の測定データを内部メモリに保存可能なので、系列的な測定が必要な業務にも柔軟に対応します。さらに、PCと接続することでデータ転送が可能となり、後の分析や活用が容易です。
今後の展開と期待
株式会社堀場アドバンスドテクノでは、「LAQUA」シリーズのラインアップを拡充させることで、さらなる販売拡大を目指しています。今後2025年には、アジア最大級の科学・分析技術の展示会「JASIS 2025」への参加も予定されており、「LAQUA-TB220」のこれからの展開に期待が寄せられています。
水質管理は私たちの暮らしにとって極めて重要な要素です。新しい技術の導入により、より良い水質管理への第一歩を踏み出すことができるでしょう。今後も堀場アドバンスドテクノの発展に注目していきたいと思います。