ENRISSION INDIA CAPITALがLoopwormに出資
ENRISSION INDIA CAPITAL株式会社は、インドのバンガロールに本拠地を置くLoopworm Pvt. Ltd.への出資を発表しました。Loopwormは、蚕を原料にした高品質な飼料用タンパク質を製造する企業で、持続可能な養殖産業に貢献しています。
Loopwormの挑戦
Loopwormは、蚕業から出る使用済み蚕を再利用し、栄養価の高い飼料を製造するバイオテクノロジー企業です。既存の魚粉や大豆を基にした飼料よりも、Loopwormの製品は栄養価が高く、魚や家畜の発育に助けとなります。これにより、気候変動や資源の枯渇といった問題に対処する新たなアプローチを提供しています。
特にインドでは、毎年約4万トンの使用済み蚕が廃棄されています。Loopwormはこの廃棄物を効率的に回収し、持続可能な方法で加工するシステムを整備しています。これにより、養殖業者や養鶏業者に高品質な飼料を安価で提供しています。
出資の背景
ENRISSION INDIA CAPITALは、インド工科大学に関連するスタートアップへの投資を通じて、持続可能なビジネスモデルを支援しています。LoopwormのCEOであるAnkit Alok Bagaria氏と共同創業者Abhi Gawri氏は、卓越したバイオテクノロジーの知識を活かし、飼料用タンパク質に加え、ペット用のサプリメントや植物向けの成長剤などの新製品開発にも挑戦しています。さらには医薬やバイオ分野での高機能タンパク質製品化を目指し、将来性の高い企業です。
ENRISSION INDIA CAPITALのビジョン
ENRISSION INDIA CAPITALは、日本とインドの発展を目指しており、インド市場での成長を支えるスタートアップの支援を行っています。また、現地のニーズを把握しながら、専門のチームでサポートを行っています。今後もこのような持続可能な技術に投資を続け、社会課題の解決に貢献していく意向です。
Loopwormの会社概要と今後の展望
Loopwormは2019年に設立され、業務内容としては蚕を原料とした産業用高品質タンパク質の製造と販売を行っています。
このように、ENRISSION INDIA CAPITALがLoopwormに出資することで、今後の成長が期待され、持続可能な未来を築く重要な一歩となるでしょう。