坂ノ途中の挑戦
2025-08-26 12:30:12

坂ノ途中が国際的なコーヒー脱炭素化プロジェクトを始動

国際的なコーヒー脱炭素化プロジェクト始動



株式会社坂ノ途中(本社:京都市、代表取締役:小野 邦彦)は、2025年8月からパプアニューギニア、タイ、インドネシアの3国において、コーヒーサプライチェーンの脱炭素化を目的としたGXモデルの構築に向けた調査を開始します。この取り組みは、経済産業省の令和6年度補正グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金(小規模実証・FS事業)の採択を受けたものです。

脱炭素化に向けた取り組み



今回のプロジェクトでは、コーヒーの生産国における栽培から輸送に至るまでのサプライチェーン全体の環境負荷を明らかにし、温室効果ガスの削減とともに、生産地の人々の食と生活の安定を目指します。特に、コーヒーの特性を活かした「アグロフォレストリー」手法を用いて、森を守りながら作物の生育を進めることが重要です。

LCA分析による詳細な調査



プロジェクトの一環として、LCA(ライフサイクルアセスメント)を活用した詳細な分析が行われます。この分析では、生産、加工、輸送の各工程で排出されるCO₂量を可視化し、排出要因を特定することで、持続可能なモデルの具体的な設計が試みられます。また、実地調査を通じて資材の使用状況や廃棄物処理の方法、エネルギー消費の実態を把握し、データに基づいて改善策を導入します。

環境への配慮と技術的施策



アグロフォレストリーの推進に加え、有機肥料の利用やバイオ炭の施用、さらにはコーヒーの残渣を有効活用する技術的施策が検討されています。これにより、農業の環境負荷を軽減し、持続可能なコーヒーの生産を実現することが目指されています。

将来の展望と国際的なニーズ



2025年12月にはEUDR(欧州森林破壊防止規則)が施行されることから、国際的な環境意識が高まる中での取り組みの重要性が増しています。坂ノ途中は、今回の取り組みを通じて得た知見をもとに、他のコーヒー生産地域への展開を目指し、持続可能な生産が国際的に求められる未来に備えていく方針です。

海ノ向こうコーヒーとは



「海ノ向こうコーヒー」は、ラオスやミャンマーを含むアジア各国のスペシャリティコーヒーを中心に、30か国、100種以上のコーヒー豆を取り扱っています。生産地での生活基盤を支える取り組みとして、国連世界食糧計画(WFP)との共同プロジェクトも進行中です。これらの活動を通じて、持続可能な未来の実現に貢献しています。

まとめ



このように、坂ノ途中の新しいプロジェクトは、持続可能なコーヒーの生産を実現するための重要な一歩といえます。地域の環境を守りつつ、コーヒー生産者の生活向上に寄与する取り組みは、多くの人々にとっての希望となるでしょう。その取り組みがどのように進展していくのか、目が離せません。


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