新たな挑戦を始める高校生たち
2023年の春、元ジュニアロボットチームに所属していた5人の若者たちが、新たに高校生として次世代のロボットエンジニア育成に挑むことになりました。彼らは、地域発の次世代ロボットエンジニア支援機構Scramble(スクランブル)の一員として活動を開始し、今度はコーチとして小さい頃からの仲間たちを指導する役割も担います。この取り組みは、地域のエンジニアリング技術を次世代へつなぐ大きな一歩として注目されています。
Scrambleの取り組み
Scrambleは2022年に、京都を拠点に小中学生を対象とした地域ロボット部活動であるジュニアロボットチーム事業を開始しました。この活動は、地域在住のエンジニアが直接指導し、高度なエンジニアリング技術を子どもたちに教えることを目的としています。今までに100人以上の子どもたちがこのプログラムに参加し、その中から多くの若い才能が育ってきました。
コーチとしての新たな役割
高校生となった彼らは、ジュニアロボットチームの指導を通じて、自らも成長を続けながら後進を育てています。彼ら自身が学んできた技術と知識を分かち合い、次世代のエンジニアたちに新たな夢を与える役割を果たしているのです。また、彼らは自らのチーム「FRENTE-Gaia」を立ち上げ、エンジニア選手権にも出場します。
FRENTE-Gaiaの挑戦
FRENTE-Gaiaは、関西のジュニアロボットチーム卒業生から構成されており、技術と基礎知識を学びながら成長を目指すチームです。彼らは2025年に開催される柏の葉カップに向け、5月25日に千葉県柏の葉でのエンジニア選手権2部リーグへの出場を予定しています。
キャプテンの木村聡真さんは、「FRENTE-Gaiaでは地域の次世代エンジニアを育てる一方、自分の目標にも挑戦していきたい」と意気込みを語ります。
Scrambleが目指す未来
Scrambleの代表理事、川節拓実さんは、「ジュニアロボットチームを通じて次世代エンジニアを育てることがこの活動の根幹です」と話します。これまでの活動を経て、高校生以上の世代の取り組みはなかなか難しい中で、小中学生からしっかりとした基盤を築くことの重要性を強調しています。
地域コミュニティへの貢献
ジュニアロボットチームは、今後も全国各地で活動を広げ、地域のエンジニアによる指導のもと、次世代のエンジニアを更に育成する計画です。2024年には東京や福岡にもクラブを設立予定で、2025年には千葉でも新たな展開が待っています。
地域のエンジニアが地域の子どもたちを育てるという理念のもとで進むこのプロジェクトは、ボランティアスタッフやスポンサーも随時募集中です。地域の支援を受けながら、さらなる発展を目指すこの活動にぜひ注目していただきたいと思います。
将来のエンジニアリングの可能性を広げる活動に関心のある方は、是非とも参加を検討し、自らの手で次世代を育てる一員として貢献してほしいと願っています。