しまむら株主提案
2025-04-14 16:39:18

しまむらの株主提案:株主還元と経営戦略の見直し

しまむら株主提案と経営戦略の新展開



株式会社しまむら(以下、「しまむら」)に対する株主の提案が注目を集めています。2025年5月に開催予定の第72期定時株主総会において、カタリスト投資顧問株式会社が提案する内容について、詳しく見ていきましょう。

1. 投資信託からの提案



カタリスト投資顧問が、同社が投資助言を行うマネックス・アクティビスト・マザーファンド(MAMF)とJapan Catalyst Fund(JCF)を通じてしまむらにエンゲージメント活動をしてきた背景があります。

今回の提案は、しまむらの経営陣と共同で行ったDOE(株主資本配当率)引き上げに関する discussions から生まれました。MAMFは、前回の株主総会でDOE5.0%の配当方針を提案しましたが、その後、しまむらは配当方針をDOE3.0%に引き上げました。でも、これは依然として十分とは言えません。

2. 手元資金と株主還元の現状



しまむらは、2025年2月第3四半期末の段階で、売上高の5ヶ月分に相当する560億円の余剰資金を持っています。これは、同社のキャッシュフロー創出力を考えると、過剰であるという意見もあります。特に中期経営計画2027では、800億円の成長投資が計画されており、これによって更なる資金の増加が見込まれます。

キャッシュフローの強さを考慮した場合、手元資金の齟齬が生じないように、MAMFからの提案通り、配当性向60%を基準とした配当と自己株式取得の実施が求められています。これにより、株主への還元が一層強化されることが期待されているのです。

3. 経営陣の姿勢と市場の期待



しまむらの経営陣は、経営判断を柔軟に行う姿勢を示してきました。特にROEの上方修正が行われたことで、より高い目標を掲げる必要があります。しかし、現行の株主還元方針のままでは、ROEの達成は難しいとされています。

提案されている具体的な内容としては、年間240億円の配当と、160億円の自己株式取得が含まれています。このような施策が実施されれば、ROEは9.2%に達することが予想され、しまむらが目指す「ROE9.0%以上」という目標とも一致します。

4. 未来に向けた期待



今回の株主提案は、企業の持続可能な成長と株主還元の両立を目指すものであり、ぜひ実現してほしい内容です。市場との対話を通じて、コーポレートガバナンスの改革が進むこと、そしてしまむらが真の意味で株主価値を向上させる企業へと成長していくことを期待しています。

以上、しまむらに関する株主提案についてお伝えしました。今後の動向に注目し、さらなる企業の発展を願うばかりです。


画像1

画像2

画像3

関連リンク

サードペディア百科事典: しまむら 株主提案 株主還元

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。