上村裕香デビュー
2025-03-14 08:12:01

上村裕香が描く高校生の日常と葛藤 絶賛のデビュー作発売

京都芸術大学の上村裕香、デビュー作を発表



2023年4月16日、謹聴される期待の新鋭、上村裕香さんのデビュー作『救われてんじゃねえよ』が新潮社から発売されました。この作品は、第21回「女による女のためのR-18文学賞」で大賞を受賞した注目作で、そろそろ文学の世界に新たな風を吹かせることが期待されています。

主人公の沙智の物語



本作の主人公、沙智は17歳の女子高生で、難病の母を介護しながら高校生活を送っています。彼女が抱える苦悩は、母親の排泄介助という厳しい現実です。そのため、彼女の生活は周囲の人々から同情される一方で、彼女自身は「わたしは不幸自慢スカウターで言えば結構戦闘力高めなんだと思う」と、ユーモアを交えながら自己を肯定する力強さを持っています。

教育の背景と創作のルーツ



上村さんが文芸創作の道に進んだきっかけは、18歳の時に知った京都芸術大学の存在でした。作家になることを夢見て京都に上京し、クラスメートと交換し合う小説の話題や恩師からの指導を通じて、彼女は4年間の大学生活を送ります。特に文芸表現学科での経験は、彼女の創作の根幹を支え続けています。

大学時代、上村さんは第21回「女による女のためのR-18文学賞」を受賞しました。この受賞が彼女の作家デビューの大きな転機となり、受賞後には多くの作家たちの成功を見て自らも早く出版したいという焦りを覚えたといいます。その中で支えてくれたのは、何より大学の先輩や恩師たちでした。

デビュー作への思い



『救われてんじゃねえよ』の執筆にあたり、上村さんは多くの方々の力を借りたと話します。自身の感情と向き合い、母を介護するという現実を映し出しながらも、読者にどう受け止められるかという期待と緊張感を抱えていると語ります。しかし、その心の中には97%のワクワク感もあり、ぜひ多くの人に手にとってもらいたいという気持ちが満ちています。

クリエイティブ・ライティングコースの魅力



上村さんを輩出した「文芸表現学科 クリエイティブ・ライティングコース」は、単なる創作指導を超え、文芸を「社会で生かす」ことを重視しています。このコースでは小説家や脚本家、ライターなど、表現に関する多様なスキルを身につけることができ、受講生は自己表現の幅を広げています。このような環境は、上村さんの文学の根底にも影響を与えています。

最後に



『救われてんじゃねえよ』は、特定のテーマで苦悩する若者の姿を描き出し、現代社会の一面を反映しています。上村裕香という新しい声が、文芸界でどのように育っていくのか、今後の作品も非常に楽しみです。ぜひ書店で手に取り、その世界を体験してみてください。


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