医療DXを進める三栄メディシスとメドレーの提携
京都市に本社を置く三栄メディシス株式会社と、東京都港区の株式会社メドレーが資本業務提携を結びました。この提携により、三栄メディシスが持つ地域医療支援の経験と、メドレーが展開するクラウド診療支援システム「CLINICS」を融合。医療のデジタル化、いわゆる医療DXの推進と地域医療の発展を目指す取り組みが始まります。
提携の背景
政府が描く医療DXの未来像の実現に向けて、2030年までにほぼ全ての医療機関に電子カルテが導入されることが期待されています。これを受け、三栄メディシスは電子カルテの開発・販売において長年の経験を持ち、医療機関の業務効率化に寄与しています。最近では、在宅医療や介護の分野とも連携した新たなクラウド型ソリューションの強化に取り組んでいます。
一方、メドレーは2025年9月1日に次世代医療プラットフォーム「MEDLEY AI CLOUD」の提供を予定しており、クラウド診療支援システム「CLINICS」のさらなる拡充を目指しています。両社は以前から協力関係にありましたが、資本業務提携によりその連携を一層強化することとなります。
提携の内容と展望
この新しい提携により、三栄メディシスは地域の医療機関向けに「CLINICS」の導入や運用支援を強化し、安心してクラウド型システムへ移行できる体制を整えます。想定される地域医療への影響は大きく、医療現場でのデジタル技術の適用を進めることで、より良い医療提供に繋がることが期待されます。
代表取締役の細見健司氏は、「本件は、クラウド技術を用いた次世代型医療情報基盤を広げるための大きな一歩である」と述べており、今後の地域医療への寄与に自信を見せています。また、メドレーの医科診療所事業部長・佐藤圭祐氏も、コンプライアンスや患者体験の向上を見据えた取り組みを宣言し、両社の連携が地域医療の未来を切り拓くことを目指しています。
医療ヘルスケアの革新を目指して
これからの時代、医療DXは避けられない流れです。三栄メディシスとメドレーの提携は、地域医療の活性化だけでなく、医療従事者や患者にとっても多くの恩恵をもたらすでしょう。今後、両社がどのようにして医療現場を変革していくのか、その動向に注目です。
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より多くの医療機関がデジタル化の波に乗り、質の高い医療サービスを提供できるようになる日を期待しています。