著者が語る京都の占領時代
2024年12月18日、待望の新刊『京都占領―1945年の真実―』が新潮社から発売されます。本書は著者の秋尾沙戸子さんによって、米軍占領下の京都の歴史が丹念に描かれています。秋尾さんはこれまでにも数々の作品で日本の戦後をテーマに取り上げてきましたが、本書では特に京都に焦点を当て、その知られざる部分に迫ります。
1945年、敗戦の影響を受ける京都
1945年、日本は敗戦を迎え、京都市内にもアメリカの星条旗が掲げられました。四条烏丸には進駐軍の司令部が設置され、堀川通は米軍の滑走路として使用されるなど、街の風景は一変しました。著者はこの混乱の中、京都の象徴ともいえる場所がどのように影響を受けたのかを描写しています。
目次から見る各章の内容
本書は多くの興味深い章で構成されています。例えば、原爆の標的リストから京都が外された理由や、神社や寺院がどのように軍の関与を受けていたかを詳しく解説します。特に「上賀茂神社」のご神木がゴルフ場のために切り倒された経緯や、祇園の変貌、さらには京都御所や平安神宮に関するエピソードが盛り込まれています。これらのストーリーは、当時の緊迫した状況をリアルに伝えています。
資料と証言をもとにした歴史の浮き彫り
著者は多くの史料や証言を集め、それを有機的に織り交ぜることで、当時の暮らしや文化がどのように変化していったかを探っています。秋尾さんは、「京都はなぜ残ったのか?」という問いについても独自の視点で考察しており、古都の歴史の中での重要な役割や意味が浮かび上がります。
書籍データと購入情報
この特別な書籍は、978-4-10-611070-2のISBNコードを持ち、定価968円(税込)で販売されます。詳細情報は新潮社の公式サイトでも確認できます。
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著者紹介
著者の秋尾沙戸子さんは名古屋で生まれ、東京女子大学を卒業した後に上智大学で学びました。彼女の著書には多くの受賞歴があり、戦後日本の歴史を深く掘り下げる内容が多くの読者に支持されています。
本書『京都占領―1945年の真実―』は、歴史を知ることで新たな京都の魅力を再発見できる一冊です。是非手に取って、占領下の古都の物語に触れてみてください。