京セラの太陽電池
2025-09-16 14:14:18
次世代型太陽電池の開発に向けた京セラの挑戦とその意義
京セラが次世代型太陽電池開発に挑む
京セラ株式会社は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の次世代型太陽電池技術開発事業に採択されました。これにより、京セラは東芝エネルギーシステムズと共同で、太陽電池の総発電量を向上させる技術とともに、長寿命化の研究に取り組みます。目標として、2029年度までにモジュールの変換効率を30%超え、耐久性を20年以上とすることを掲げています。
本プロジェクトでは、ペロブスカイトとシリコンのタンデム型太陽電池が中心となります。これらの新技術は、発電コストの低減を図りながらも、実用化レベルでの大型セルの開発に取り組むものです。550cm2以上のサイズを目指し、2025年度から2029年度にかけて、開発を進めていく予定です。
コンソーシアムの構成
京セラの取り組みには、他にも多くの教育機関が参画しています。具体的には、明治大学、名古屋大学、豊田工業大学、そして新潟大学や電気通信大学がサポートしています。これらの専門機関との連携を通じて、高度な研究開発が促進されることが期待されています。
総発電量向上への取り組み
次世代型太陽電池での最大の課題は、発電コストの削減と変換効率の向上です。現在、主流となっている単結晶シリコン太陽電池との競争に勝つため、京セラは耐久性を向上させると同時に、単位面積あたりの発電量を増やすことに注力しています。この結果、費用対効果に優れたソリューションを提供できる可能性を秘めています。
また、ペロブスカイトとシリコンの組み合わせの実用化が進めば、既存の発電所への導入が可能となり、FIT(固定価格買取制度)終了後の需要にも応えることができると考えられています。これにより、再生可能エネルギーの普及が加速することでしょう。
カーボンニュートラル社会への貢献
京セラは、091本事業を通じて、持続可能なカーボンニュートラル社会の実現を目指し、積極的に研究開発を進めています。太陽光発電は、温室効果ガスの排出削減に貢献する重要な技術です。次世代型太陽電池の開発が進むことで、環境に優しいエネルギーの導入が促進され、より良い未来の実現が可能となるでしょう。
今後の京セラの取り組みとその影響に注目していきたいと思います。