就活の新時代を切り開く株式会社TopTierの挑戦

近年、日本の就職市場では、大企業への就職が“成功”の象徴と捉えられがちです。そのため、特に優れた学歴を持つ東大生や慶應生たちは、大手企業に集中する傾向があります。このような状況の中、株式会社ジェイ・エス・ビーからの出資を受け、2025年に設立された株式会社TopTierが、彼らの就職活動の選択肢を広げるために新たな一歩を踏み出しました。

新卒採用支援の必要性

TopTierの設立は、単なる企業 venture ではなく、就活構造の根本的な変革を目指しています。現状では、東大生や慶應生が中小企業の研究を行うことはほとんどなく、その結果、企業の成長ポテンシャルを活かせないまま、優秀な若者たちが大手企業へ流れてしまうという現実があります。これを打開するため、TopTierは、これから3つの主なサービスを通じて中小企業と優秀な学生との懸け橋になることを目指しています。

TopTierの取り組み

1. 新卒採用内製化コンサルティング

TopTierは、企業が自社内で新卒採用を実施できる体制を整えるためのコンサルティングサービスを提供します。これは現役の東大生・慶應生と豊富な経験を持つ人材チームによる支援で実現するもので、毎年新しい学生からエントリーが来る状態を作り出します。学生たちが卒業後に企業の幹部候補として成長する環境を提供します。

2. インターン採用支援

短期・長期のインターン生採用を支援するプログラムを用意し、企業のために「財産となるインターン生採用」を実現します。インターン生は単なる手伝いではなく、企業活動に直接貢献できる機会を与えられ、企業もその成果を享受できるというウィンウィンの関係を築きます。

3. ビジネスコンテストの企画・運営

TopTierでは、企業のニーズをテーマにしたビジネスコンテストを開催し、学生が実際にその企業と接触する機会を提供します。これにより、企業は理解のある若者との接点を持ち、新たな母集団形成につなげることができます。

代表取締役の思い

株式会社TopTierの代表取締役、三塚文佳氏は、東大生や慶應生の潜在能力にはまだまだ可能性があると考えています。「学生たちが企業成長に貢献し、自らのキャリアを切り開く場を提供したい」と語る彼女のビジョンは、ただのキャリア形成に留まらず、企業の成長にも大きな影響を与えることを目指しています。

中小企業にとっての利点

多くの中小企業が人材不足に直面している今、TopTierはこの問題を解決する力を持っています。中小企業が東大生や慶應生を幹部候補として迎え入れることで、新たな成長の道を開くことができるのです。実際に過去の成功事例では、地方の中小企業が新卒採用を行い、売上を大きく伸ばした事例もあります。そのような成果を出せる企業が増えることで、日本の経済全体が活性化することを目指しています。

今後の展望

TopTierは、設立直後から多くの企業からの引き合いを受け、すでに売上計画も順調に進行しています。将来的には全国に支店展開を進め、より多くの学生と中小企業とを結ぶ役割を果たしていく考えです。また、「令和版のOB・OG会」や第2新卒市場への事業展開も視野に入れ、さらなる成長を目指します。

まとめ

就活の常識を変え、新たなキャリアを築くための株式会社TopTierの取り組みは、今後の日本の人材市場に大きな影響を与えることでしょう。海外経験や新しい挑戦意欲を持った学生たちに、中小企業が魅力的な選択肢であることを伝えることで、日本の経済の未来を明るくしていくこの取り組みに、ぜひ注目していきたいものです。