ロームのパワー半導体
2025-03-10 09:38:21

ロームが切り開く未来のパワー半導体技術とは

ロームが描く未来のパワー半導体技術



京都市に本社を構えるローム株式会社は、エレクトロニクスの分野で数多くの社会課題解決に挑み続けています。特に、電力アプリケーションにおける効率改善を叶えるために、パワー半導体の開発とそのソリューションを提供する活動に力を注いでいます。この取り組みを象徴するのが「Power Eco Family」ブランドです。

エコシステムへの貢献



最近は電気自動車やエナジーハーベスティングといった分野で電力の利用が急速に進展しており、これに伴いパワーシステムも進化を求められています。具体的には、高効率・小型・軽量など、さまざまな性能改善が不可欠です。そのため、パワー半導体には高性能と耐環境性が求められ、高速スイッチング性能、低損失、高い放熱性能が必要となります。需要の拡大が予想される中、ロームは強い需要に応える新たな研究・開発にも力を入れています。

SiCとGaNに注目



ロームは、世界でいち早くSiC(シリコンカーバイド)のMOSFETを量産化した企業であり、長い経験を基にした独自のノウハウを蓄積しています。また、次世代半導体として注目されるGaN(ガリウムナイトライド)も量産体制を整え、新たな製品開発を進めています。これにより、電力容量と動作周波数の両方で優れた特性を持つパワー半導体群を提供しています。

Power Eco Familyの総力



図に示す通り、ロームは「Power Eco Family」で4つの異なる製品群を展開しています。これらはそれぞれ異なる特性を持ち、電力容量や動作周波数に応じて最適化されています。具体的には、Siベースの「EcoMOS™」と「EcoIGBT™」、高耐圧・高速スイッチングの「EcoSiC™」、そして超高速スイッチングが特徴の「EcoGaN™」があります。

これらの製品は、エコシステムの構築に寄与し、様々なアプリケーションの高性能化に貢献します。ロームの取り組みは、電力効率を飛躍的に向上させる可能性を秘めており、これからの技術革新に期待がかかります。

未来へのステップ



「Power Eco Family」による製品の拡大は、より持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩です。今後もロームは新技術の研究開発を続け、より多様なニーズに応えながらエコシステムのさらなる深化を目指します。エレクトロニクスが進化を遂げる中で、ロームの次世代パワー半導体技術が引き続き注目されるでしょう。


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