リモート時代を支えるBacklog活用法
株式会社プロクモが導入したプロジェクト・タスク管理ツール「Backlog」は、リモートワークの中でも業務の可視化と効率化を実現し、新入社員教育コストを大幅に削減しています。教育コストが月35時間からわずか7時間に減少したこの取り組みは、特に注目されています。
導入の背景と経緯
プロクモは「人と企業の人生が変わる瞬間を共に創る」というミッションのもと、Webマーケティング支援やWeb制作を手掛けている企業です。全社員がフルリモートで働く中、業務の進捗や同僚の抱えている業務が見えにくいという問題を抱えていました。このような情報共有の不足は、属人化を引き起こし、業務効率や品質に影響を及ぼしていました。
この問題を解決するため、プロクモは「Backlog」を導入しました。これにより、情報を一元管理し、誰もが安心して業務を進められる体制を整備。クライアント業務に加えて、経営や採用、バックオフィスに至るまで広範囲に活用することで、組織全体の生産性向上を図っています。
Backlog活用による具体的な効果
1. 標準化とテンプレート化による効率化
Backlog導入の第一ステップとして、依頼の標準化が進められました。課題起票のフォーマットを整備し、「目的」や「背景」などの必須項目を設けた結果、依頼内容の一貫性が確保されました。これにより、依頼をする際の混乱を防ぎ、無駄な手戻りを削減できました。
2. クライアントワークとバックオフィス業務の統合管理
Backlogはクライアント業務だけでなく、経営や採用業務、新入社員のオンボーディングにも活用されています。業務情報を一元管理することで、タスクの漏れや重複をなくすことができ、全社一丸となって推進力を高めています。
3. 教育コストの劇的削減
新入社員教育へのアプローチも革新されました。制作フローを整備し、Wikiを活用することで、教育にかかる時間を月35時間から7時間にまで減少させました。この効率化により、新入社員は自ら調べ、行動する力を身につけることができ、早期に戦力化することが可能になっています。
プロクモの声
株式会社プロクモの執行役員、ミサキ丸野氏は、Backlogを活用することでチーム内の業務の見える化が進み、メンバーと共に解決策を考える文化が根付いたと指摘しています。フルリモート環境においても、属人化を防ぎつつ、誰もが同水準で業務を進められる仕組みが構築されたことに大きな意義を感じています。今後は、議事録の管理等、新たな活用方法にも意欲を示しています。
今後の展望とニーズ
これからの労働市場では、働くチームのメンバー構成や雇用形態が多様化すると予測されています。ヌーラボはこの変化を見据え、異なるバックグラウンドを持つメンバー同士が共通の目標に向かって効率的に作業を進めるための「チームワークマネジメント」を提唱しています。
今後も多種多様な環境におけるBacklogの活用推進を目指し、サービスの改善に取り組む考えです。これらの取り組みによって、労働環境の進化を支える新しいアプローチを提供していくことでしょう。
Backlog公式サイトでは特設ページも公開しており、20周年を記念した様々な情報を発信しています。ぜひチェックしてみてください。