言葉を燃やす個展
2025-03-20 14:48:23

今子青佳の挑戦!言葉を燃やす個展が京都と東京で開催

今子青佳個展「言葉を燃やす」に見る言葉の新たな解釈



今子青佳の個展「言葉を燃やす」が、2025年3月3日から11日まで京都、3月20日から31日まで東京で開催されます。この展覧会は、著名な作家である筒井康隆の小説「残像に口紅を」をテーマにした独自のインスタレーションです。

言葉の不可視性


今子は「言葉の供養」をテーマに、言葉がどこへ行くのか、または消えないのかという課題に挑みます。この現代において、物が溢れかえる社会の中で、アーティストは何を発信し、どのように作品と向き合うべきなのでしょうか。アーティストは作品を作ることだけでなく、その作品の運命についても考える必要があると彼女は主張します。

特に、過去のアーティストによる焚書のパフォーマンスや、バンクシーのシュレッダー事件などに触発され、彼女自身も文字を燃やすインスタレーションに取り組むことにしました。言葉が一度身体から出てしまうと、それは記憶に残り続け、後悔を伴うことがあるのです。

展覧会の内容


「言葉を燃やす」では、2022年にMGGギャラリーで展示した「今子青佳書道展 筒井康隆『残像に口紅を』」を基にした新たな作品群が披露されます。言葉が消え、存在が不確定になる世界観が描かれた長編小説の全文を写経した約200枚の全紙も展示される予定です。
この作品は、一見静かな言葉の表現だが、実際に燃やす行為が伴うことで、よりアクティブで攻撃的な側面が強調されています。今子は、肉体としての言葉や、存在を消す行為を通じて、人間とその言葉の死について新たな視点を提供します。

アーティスト紹介


今子青佳は、書道のアーティストであり、京都芸術大学大学院を卒業した後、様々な個展を行っています。これまでにも書道を用いた多くの作品を発表しており、特に詩的な要素を重視している点が特徴です。また、三人之会公演などでの舞台美術を手掛けるなど、幅広い視野を持った創作活動を展開しています。彼女の作品は、その深みと革新性によって高く評価されています。

展覧会への訪問


この興味深い展覧会は京都では14:00から19:00の間、東京では平日14:00から20:00、土日祝13:00から20:00で開催されます。無休で開かれる京都会場では、3日(月)と9日(日)にアーティストの在廊があります。また、東京会場でも20日(木)と21日(金)に在廊予定です。来場者は、今子の独自の視点から発信された言葉の世界を体験することができます。

「言葉を燃やす」という行為は、ただのアートの表現にとどまりません。これによって彼女は、言葉が持つ力や、それに伴う人間の感情を深く掘り下げる試みを行っています。アートと生命、言葉の不可解で美しい関係を探求するこの個展に、ぜひ足を運んでみてください。

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