亀岡市の農業を未来へ導くOICKプロジェクト
京都府亀岡市が取り組む農業のリーダーシップを発揮するプロジェクト、オープンイノベーションセンター・亀岡(OICK)は、産学公の連携を通じて持続可能な「京の台所」の未来を描いています。ここでは、スマート農業技術を駆使して、次世代の農業を支える研究が行われています。
スマート農業でもたらされる新しい農業体験
OICKでは、京都先端科学大学や亀岡商工会議所と共に最新の農業技術を導入し、農業を「クリエイティブでスマート」な産業へと転換することを目指しています。若者にとっても魅力的な職業としての農業を再定義し、高齢化が進む農業界に新たな風を吹き込むことを目的としています。2025年8月からは、ここで栽培された新鮮なホウレンソウやミズナ、コマツナを地域の直売所「佐伯の里」で販売する予定です。
栽培に関わる技術の革新
OICKのスマートアグリハウスでは、コンピューターによる複合環境制御技術が導入されており、最適な温度や肥料、二酸化炭素の濃度を自動管理しています。これにより、農業が初めての人でも、安定して高品質な野菜を育てられる環境が整えられています。さらに、LEDライトにより、天候に左右されることなく成長を促す工夫がされています。
また、土を使わず「養液栽培」という技術により、清潔で持続可能な農業を実現しています。栄養を溶かした水で育てることで、作業はクリーンかつ効率的です。特にトマトは天井高さ4メートルを利用して、10メートル以上に成長させ長期的な収穫が可能です。
安全で安心な野菜の提供
OICKでは、農薬の使用を可能な限り控え、安全で高品質な野菜を生産しています。これは市場に出る葉物野菜にも反映され、都心でも味わえる新鮮な無農薬野菜を提供し、消費者に安心を届けています。将来的には、各種野菜が「かめおかせんたん野菜」として直売所で販売されることになります。
スマート農業が未来を変える
京都先端科学大学の佐藤教授は、このスマートアグリの取り組みが、農業を『経験と勘』の世界からデータに基づく『科学的な産業』へと導くことを強調します。若者が憧れる農業を育成することで、後継者不足の解消が期待されます。
亀岡市長が語るビジョン
亀岡市長の桂川孝裕氏も、このプロジェクトが「京の台所」を次世代に受け継いでいくための重要なステップだと述べています。熟練農家の知恵をデジタル化し、安定した生産体制を確立することは、食料安全保障の観点からも必須です。この取り組みがもたらす科学的な農業は、亀岡市の持続可能な発展の礎となり、地域全体を元気にするエンジンであると信じています。
OICKの役割と今後の展望
亀岡の地で進行するOICKプロジェクトは、産学連携の新たな可能性を示しています。持続可能な社会の実現に向け、地域企業の能力向上やイノベーションの創出に寄与していくことで、地域全体の活性化を図ります。
先駆的な取り組みが地域の未来を支える強力なエンジンとなることを期待しています。2026年には亀岡市を中心に、全国規模の「全国都市緑化フェアin 京都丹波」も予定されており、地域の魅力発信に一層の拍車がかかります。
新しい農業の時代を共に育んでいくため、亀岡市は今後もOne Teamとなり、持続可能な未来を目指していく所存です。