地域とのつながりを深める『京都産メンマプロジェクト2025』の試食会
京都府の八幡市で、竹林の活用を通じた『京都産メンマプロジェクト2025』が注目を集めています。このプロジェクトは、株式会社キラメキノ未来が中心となり、地元の高校生と手を組んで行われる取り組みです。9月から本プロジェクトの一環として、地元産メンマが「キラメキノトリ」の店舗で提供されることになりました。
今年の春から始まったこのプロジェクトでは、まず京都府立八幡支援学校の高等部普通科2年生とともに、京都市内の竹林で幼竹を収穫しました。その後、この竹は同校の調理室で細かく刻まれ、茹でてから塩漬けにされるという手間のかかるプロセスを経てメンマが完成しました。
7月17日には、このプロジェクトにおいて特別な試食会が開催され、生徒たちは自らが手掛けたメンマを使用した「鶏白湯らーめん」の調理に挑戦。完成後の試食会では、「自分たちが収穫した竹がラーメンになるなんて嬉しい」との声や、「思っていたよりもメンマ作りは大変だった」といった感想が寄せられ、喜びと驚きに満ちた体験が広がりました。
このプロジェクトは、地産地消の実践に留まらず、生徒たちに新たな食体験や実地での学びの機会を提供しています。また、参加した生徒たちが行う竹の採取や運搬は、高齢化が進む竹林管理者にとっても歓迎される取り組みです。メンマの製造は、キラメキノ未来のセントラルキッチンでも同時進行で行われており、今年中には600本の幼竹から合計約1.2トンの京都産メンマが完成する見通しとなっています。これは昨年の約700キロに比べて大幅な増加です。
この京都産メンマは、9月1日から「キラメキノトリ本店」や「コムギノキラメキ」などの店舗で、鶏白湯らーめんのトッピングとして提供が開始される予定です。さらに、新たに国産メンマ丼の開発も進められています。
また、本プロジェクトには京都芸術大学の『くあたけプロジェクト』も参加しており、放置竹林の課題を芸術で解決しようとする試みも進行中です。9月1日には国産メンマの提供開始を記念し、「キラメキノトリ本店」がメンマをモチーフにしたマスコットキャラクターで装飾され、国産メンマ入りラーメンの注文者にはオリジナルステッカーやおみくじをプレゼントする企画も展開されます。
キラメキノ未来という社名には、「ラーメンも人も輝いてほしい」という願いが込められており、今回の取り組みを通じて地域資源の活用や多様な人々とのつながりを深め、食を通じた笑顔あふれる社会の実現を目指しています。今後も、『京都産メンマプロジェクト2025』を通じて地域に根ざしたサービスと新しい食の体験を提案し続けていくことで、地域への更なる恩返しに努めていく所存です。
さらに、キラメキノ未来では、今後9歳以下の子どもを対象に「お子様らーめん」を無料提供するキャンペーンも展開予定であり、地元の子どもたちにも自分だけの「一杯」を楽しむ機会を提供しています。新たな地域の食文化を築くこのプロジェクトに、ぜひご注目ください。