ニセコエリアで新たに始まる「Donate & Go」
2024年12月24日より、北海道ニセコエリアで「Donate & Go(ドネイト アンド ゴー)」の取り組みが開始されます。これは、訪日客の寄付によって地域の自然環境保全を目指す新しい仕組みです。株式会社ギフティと一般財団法人倶知安観光協会が共同開発したこのプログラムは、京都市に続く2エリア目の展開となります。
「Donate & Go」とは?
「Donate & Go」は、訪日客が地域を訪問した際に寄付を行い、そのお礼としてご当地に関連する体験型ギフトを受け取る仕組みです。この取り組みにより、地域の文化や自然環境への理解を深め、持続可能な地域づくりへ一歩踏み出すことを目的としています。寄付を通じて地域を支援することができ、寄付者自身も地域とのつながりを感じることができます。
ニセコエリアの魅力と課題
ニセコエリアは、美しい自然環境と豊富な観光資源が魅力のスキーリゾート地です。特に冬のシーズンには、世界中からスキー愛好者が集まります。しかし、観光客の増加とともに、地域の自然環境やインフラへの負担も増大しています。このため、持続可能な観光を実現するための施策が求められていたのです。「Donate & Go」は、その解決策として位置付けられています。
具体的な寄付の仕組み
ニセコエリアの「Protect the pow NISEKO」では、訪日客からの寄付を受け付け、その寄付金額の50%にあたる額面の電子ギフト券「Donate & Go GIFT」をお礼として即時に送付します。たとえば、5,000円の寄付を行うと、2,500円分のギフト券がもらえ、そのギフト券は地域内の加盟店で即時に使用することができます。
この新たな取り組みは、京都市との連携も進められており、寄付者はどちらの地域に寄付をしても両エリアでギフト券を利用可能です。このように地域間の連携を図ることで、訪日客の周遊を促進し、持続可能な観光資源の理解を深めることを目指しています。
今後の展望
ギフティは「Donate & Go」を全国に拡大し、持続可能な地域づくりに寄与する関係人口を増やす努力を続けています。「Donate & Go」の仕組みを通じて、地域の課題解決を共に担う関係構築が進むことで、観光業界全体の活性化にもつながる期待が高まります。
まとめ
「Donate & Go」は、訪日客と地域の新しい関係を築くための重要な取り組みです。ニセコエリアでの実施を皮切りに、日本各地でこのモデルが広がることで、旅行者が地域に貢献できる仕組みが増えていくことが期待されます。全ての人が参加できるこの寄付制度が、地域の未来を明るくする一助となることでしょう。