ウクライナの高校生が福島で復興を学ぶスタディーツアー開催
特定非営利活動法人日本教育再興連盟(ROJE)が主催する「ウクライナの高校生を招へいした災禍に関するスタディーツアー」が2025年2月1日から7日の間、福島県で開催されます。このプログラムでは、ウクライナの高校生が福島県立郡山高等学校などと連携し、災害からの復興について学ぶ機会を提供します。
スタディーツアーの目的
このツアーは、JST(国立研究開発法人科学技術振興機構)による「さくらサイエンスプログラム」に採択されており、ウクライナの教育者や生徒たちが福島の震災とその後の復興過程を理解することを目的としています。特に、郡山高校の生徒たちとの交流を通じて、災害支援に関する様々な知識や経験を得ることが期待されています。
さらに、ウクライナのNGO職員、ドンチェバ・イエフゲーニァ氏も来日。彼女はチェルノブイリ原発事故やウクライナへの侵攻の影響を受けた子どもたちへの支援活動について講演します。彼女の講演は1月29日に同志社国際高等学校(京田辺市)で予定されています。
プログラム詳細
スタディーツアーは、以下のように計画されています。
- - 2月2日:南相馬市にてイノベーションコースト構想及び伝承館を見学。交流会も予定。
- - 2月3日:南相馬市立小高小学校、いわき市立小川中学校で交流を行う。
- - 2月5日:郡山高校での一日入学とホームステイを体験。
- - 2月6日:浜通りバスツアーで地域の見学。
- - 2月7日:東京都内でウクライナ大使館、文部科学省等を訪問。
このスケジュールの中で、ウクライナの高校生たちは日本の教育制度や文化を実際に体験し、交流を図ります。
参加校と主催団体の紹介
今回、ウクライナから参加するのはジトーミル市のリセウム25とリセウム12の高校生らでそれぞれの学校の教員が同行します。福島県の郡山高校はこの受け入れ校となり、プロジェクト全体をコーディネートします。
また、ROJEは約18年前に設立され、教育支援活動に努めています。過去には東日本大震災の復興支援活動を行い、ウクライナとの交流も進めてきました。このプロジェクトは、両国の経験を共有し、同じような災害に直面した地域同士の連携を強化するものです。
取材のご案内
取材をご希望の方は、ウクライナや福島の関係者に対してのインタビューや現地での見学など、柔軟に対応可能です。詳細については、早めにお知らせいただければと思います。セキュリティに関する配慮から、事前に連絡をお願いいたします。
このスタディーツアーは、ウクライナの高校生たちが希望を持って未来に進むきっかけとなることでしょう。福島での交流の中から、互いに学び合う貴重な経験が生まれることを期待しています。