南座新春看板制作
2024-12-20 18:28:32

京都芸術大学が南座に新春公演看板を制作する意義

京都芸術大学、南座に新春お年玉公演の看板を制作



2025年の新年を華やかに彩る松竹新喜劇「初笑い!松竹新喜劇 新春お年玉公演」のため、京都芸術大学の学生たちが一文字看板を制作しました。看板は南座の正面に掲出され、学生たちにとっては貴重な経験となります。

この看板プロジェクトは、2018年から始まった産学連携の一環で、看板制作に携わる職人の数が減少する中、伝統技術を受け継ぐことを目的としています。プロジェクトは、芸術教養センターの丸井栄二教授と非常勤講師の藤部恭代先生の指導のもと行われ、参加した学生たちは約2か月にわたり熱心に取り組みました。この取組は、学生たちがプロの現場を経験し、今後の人生に大いに役立つプロジェクトになっています。

看板の詳細



掲出される看板は、「初笑い!松竹新喜劇 新春お年玉公演」を象徴する幅10.3メートル、高さ1.45メートルの大作です。色合いは、京都の美しい景観を損なうことなく、演目の華やかさを表現すべく工夫が凝らされています。また、看板制作にあたっては、京都市の「屋外広告物等に関する条例」に基づいた指導も受けています。

2024年12月23日には、南座に設置される予定の看板が初めてお披露目され、2025年1月7日には、制作に携わった学生たちが現地を訪れ、看板の出来栄えを確認する予定です。これは、忙しい年末年始を挟んでの貴重な機会となり、学生たちにとっても集大成の瞬間です。

学生たちの取り組み



今回のプロジェクトには、50名以上の学生が参加しており、彼らは一丸となって作業に励みました。看板制作は簡単ではなく、今までの学びを活かしながらも新たな挑戦が求められる場面が多くありました。しかし、チームワークを深めながら共に肩を並べ、完成を見届ける喜びは格別で、制作に関する感想は前向きなものでした。

例えば、ある学生は「伝統技術を学びながら、自分のアイデアを形にできることはとても素晴らしい経験です。完成を見たときの感動は一生の宝物になる」と語っています。また、他の学生は「看板の色使いやデザインに細かく関わることで、より良いものを作る楽しさを実感しました」と述べています。

今後の文化的意義



このプロジェクトを通じて、京都の伝統を支える職人技がどんどん失われていくことに危機感を覚える現代に、学生たちが新たな風を吹かせています。アートと社会の関わりを重視した教育を受けている彼らは、きっと将来、芸術界で大きな存在感を発揮することでしょう。

最後に、学生たちが制作した看板は2024年12月23日から2025年1月8日まで展示されます。新春の訪れを祝うこの特別な看板が、地域の人々や観光客に喜ばれることを願っています。興味のある方はぜひ、南座を訪れてその迫力を感じてみてください。


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