シェアサイクルサービス「kotobike」がチャリチャリへ事業承継を発表
地域密着型の自転車専門企業、株式会社きゅうべえは、京都市および大津市にて運営しているシェアサイクルサービス「kotobike」を福岡市のチャリチャリ株式会社に事業継承することを決定しました。この事業承継は2025年12月1日を効力発生日として実施されます。
事業承継の背景と目的
―地域課題解決への取り組み―
きゅうべえは1957年の創業以来、自転車を通じた社会課題の解決に努めてきました。「kotobike」は2019年にスタートし、これまでに京都市と大津市の合計で約100のポートを設け、多くの利用者に支えられ成長してきました。今回の事業承継は、これまでの京都市および大津市における実績を基に、チャリチャリの運営ノウハウとデータ活用を組み合わせ、シェアサイクルのさらなる利便性向上を実現する狙いがあります。
新たなシステムでの展開
シェアサイクルサービスは複数の事業者によって展開されていますが、チャリチャリの強みである日常の移動シーンでの利用促進に加え、九州・中部エリアとの相互接続による利便性を考慮した取り組みが計画されています。また、通勤や通学時の地域間移動が頻繁に行われる京都市と大津市においては、ポート密度を増やすことでさらなる利用促進を図る予定です。
利用者への影響と期待
吸収分割が実施された後も「kotobike」の自転車やアプリは引き続きご利用いただけますが、2026年春を目安にブランド名をチャリチャリに統一する予定です。これにより、総合的なサービス向上が期待されています。
企業の連携と背景
これまでも、チャリチャリグループの関連企業であるwimoやバイチャリとの協力関係が築かれてきた中、地域の自転車産業の振興を目指し、厳密に結びついています。これらの企業とのシナジーを活かし、今後の事業展開に弾みをつける考えです。
また、きゅうべえは自転車小売業を中心に、シェアサイクルや官民連携のサイクルツーリズム推進にも注力してきた実績があります。特に、2022年からは大津市との連携により大津港でのサイクルステーション「O-PORT-able」を運営し、地域活性化を図っています。
まとめ
シェアサイクルの「kotobike」がチャリチャリへと事業承継されることで、今後の利用者に対して利便性が向上することが期待されます。京都市および大津市の交通手段の一端を担い続けるこのサービスは、地域の交通インフラとして、一層の発展を遂げることになるでしょう。新しいサービスの詳細については、今後の発表をお待ちください。