MOCAD ONLINE SHOPが新たにリニューアル
京都市左京区に位置する
京都伝統産業ミュージアム(通称: MOCAD)の公式通販サイト「MOCAD ONLINE SHOP」が、この度リニューアルされた。これまで以上に京都の伝統工芸品を身近に感じられるように、オンラインショップの機能が向上したことで、ユーザーにとって利用しやすくなった。
リニューアルのポイント
1. つくり手の声を届ける新コンテンツ「CRAFTED-つくり手の声」
新たに始まった「CRAFTED」では、京都の職人たちの生の声を伝える企画がスタート。これは、ミュージアムで展示が行われる際に、来館者が直接職人と窓口を持ち、質問を投げかけることで体験していた「リアルな交流」をオンラインでも実現することが狙いだ。
例えば、今回の第1弾では京漆器の職人である島本恵未氏(表望堂)が紹介され、彼女が手がける作品の背景や制作過程が書かれている。特に、ウニの殻を漆器にした「ボンボウニエール」や、蒔絵や螺鈿を施したグラスなど、自然や現代生活と調和する新しい作品が展開されている。これにより、工芸品が持つ文化的ストーリーも感じ取れる。
2. 利便性向上のデザインと検索機能
リニューアルによって、
MOCAD ONLINE SHOPのデザインが一新された。特に、商品の比較が容易になったり、価格帯やカテゴリーを絞り込んで検索できるようになったことで、予算別のギフト選びや、素材別にさらに詳細な情報を得ることが可能となった。モバイル端末からも快適に閲覧できるようにUI/UXの改善が図られた。
また、各商品の歴史や特徴についても詳しい解説ページが設けられており、選ぶ楽しみが増している。ユーザーは単に物を購入するだけでなく、その背景にある文化や伝統を楽しむことができる。
3. 京都から世界へ
日本国内で評価の高い京焼、清水焼、京友禅、京漆器、京竹工芸を含む74種類の工芸品が取り扱われている。この公式オンラインショップでは、海外発送にも対応しており、英語表記も整っているため、京都の伝統工芸品が世界中に広まる礎を築いていると言える。
4. 工芸を未来へつなぐプラットフォーム
このリニューアルは単なるECサイトの構築にとどまらず、工芸の持つ文化的価値や、つくり手の情熱をしっかりと伝えることを目指している。素材や技法、職人の想いを丁寧に紹介することで、次世代への工芸文化の継承を志向する。
京都伝統産業ミュージアムについて
京都伝統産業ミュージアムは、岡崎公園内に位置し、京都の伝統産業を一堂に紹介する重要な施設である。74品目の伝統工芸を展示・販売し、来館者には実演や体験を通じて工芸の魅力を直接感じてもらう場を提供している。
- - 所在地: 京都市左京区岡崎成勝寺町9-1 京都市勧業館みやこめっせ 地下1階
- - 開館時間: 10:00~18:00(入館は17:30まで)
- - 観覧料: 一般500円、小中高生400円(未就学児は無料)
この新たな取り組みが多くの人々に注目され、京都の魅力が国内外に広がることを期待したい。今すぐ公式サイトにアクセスして、京都の工芸品を体感してみてはいかがだろうか?