充実の太陽光システム
2025-05-12 10:45:22

最新のSiC技術で進化する太陽光発電システム「Sunny Central FLEX」

新しい太陽光発電技術の幕開け



SMAソーラーテクノロジーAG(以下、SMA)は、最新の2kV SiC MOSFETを搭載したセミクロンダンフォスのパワーモジュールを自社の新型ソーラーシステム「Sunny Central FLEX」に採用しました。このシステムは、大規模な太陽光発電設備や蓄電システム、さらには次世代技術向けにデザインされたモジュラー型プラットフォームで、電力網の効率や安定性を向上させることを目指しています。

SiC MOSFETの利点



ロームが開発した新型2kV SiC MOSFETは、1500V DCリンク向けのシンプルかつ効率的なコンバータ回路を実現するために設計されています。このデバイスは、高い信頼性を持ち、宇宙線への耐性を持つため、厳しい環境条件においても安定した動作を提供します。これにより、太陽光発電用コンバータの長寿命化が期待されます。さらに、ロームのゲート抵抗内蔵技術により、モジュール内部での並列駆動が容易になり、高出力設計が簡素化されます。

Wolfram Harnack氏(ROHM Semiconductor GmbHの社長)は「この製品はすでに量産を開始しています」と語るように、新しい技術は現場で既に活用されています。

セミクロンダンフォスとの連携



セミクロンダンフォスが提供するSEMITRANS(R) 20は、大電力用途や高速スイッチング向けに設計されたモジュールで、次世代のパワーモジュールの代表格です。このモジュールは、SMAのSunny Central FLEXにおける重要な要素となっています。Peter Sontheimer氏(セミクロンダンフォス産業部門のSenior Vice President)は、「セミクロンダンフォスとロームが10年以上にわたり協業し、SiC技術の導入に取り組んできた」と述べています。これにより、シリコンIGBTのモジュールにおいても共同作業が進んでいます。

SEMITRANS(R) 20は、直流電圧1500V向けのアプリケーションに対しても高効率なソリューションを提供し、太陽光発電や蓄電システムに最適です。今後は高出力の電動トラック用充電器や風力発電コンバータにも利用が期待されています。

エネルギープロジェクトの未来



Bernd Gessner氏(SMAのパワーコンバージョンシステム部門のProduct Manager)は、「SMAとセミクロンダンフォス、ロームの協業により、それぞれの革新的な技術を組み合わせ、未来のエネルギープロジェクトを実現します」と話があります。これにより、求められる性能や信頼性、耐久性を満たした製品が提供されていることも重要となります。

SMAの取り組み



SMAは、太陽光発電および蓄電システムの分野において、未来の分散型および再生可能エネルギー供給を目指しています。そのポートフォリオには、効率的な太陽光および蓄電池向けPC、広範なサービス、太陽光発電所の運営・メンテナンスなどが含まれ、141GWを超える出荷実績があります。これにより、約6400万トンのCO2削減に貢献しています。

まとめ



新しい太陽光発電システム「Sunny Central FLEX」は、ロームの最新技術によって進化を遂げています。今後も持続可能なエネルギー供給に向けて、さらなる進化が期待されるでしょう。技術革新により、未来のエネルギープロジェクトがどのように実現されるか、注目していきたいところです。


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