子どもたちのための新たな居場所、『おかしな時間』の開催
2025年8月9日、京田辺市の京田辺クロスパークで開催されたのは、小学生を対象としたイベント「おかしな時間」です。このイベントは、摂南大学の法律学科・増田ゼミが中心となって企画されたもので、地域の課題解決を目指す取り組みとして注目されています。
イベントの背景
京田辺市は、高い子どもの人口比率を持ちながら、地域の活動参加率が低いという現状に直面しています。また、若者の地域離れや公共施設の低利用率が問題視されています。このような背景から、増田ゼミの学生たちは、子どもたちが地域に愛着を持ち、安心して過ごせる「サードプレイス」を提案したのです。
参加者の皆さんとの触れ合い
「おかしな時間」では、参加者は京田辺市に関するクイズや輪投げ、ストラックアウト、ビンゴなど多数のゲームブースを巡り、楽しむ様子が見られました。また、貯めたポイントは駄菓子と交換できる仕組みとなっており、子どもたちは夢中になってゲームに参加していました。
大学生たちの貴重な経験
このイベントでは、大学生が21人参加し、それぞれの特技を活かした15分間のミニ講座も提供されました。たとえば、陸上部による「速く走る方法講座」や、初心者向けの「メイク講座」など、多彩なプログラムが展開され、参加した子どもたちにとって新しい体験の場となりました。学生たち自身も運営することで、地域への貢献を実感し、学びを深めることができたのではないでしょうか。
サードプレイス創出への道
今回の「おかしな時間」は、一日限りの開催となりましたが、増田ゼミの学生たちはこのイベントを一つの段階と考えています。将来的には、反響や参加者の声をもとに定期開催や新たな居場所づくりを検討しており、地域活性化のための継続的な取り組みを進める意向です。この目的は、地域の子どもたちが安心して成長できる場所を提供することです。
今後の展望
増田ゼミの活動は、ただ一回のイベントで終わるものではありません。積極的に政策立案コンテストに参加し、社会課題の解決に向けた活動を続けています。「全国大学政策フォーラムin登別」や「氷川流域連携・全国大学生政策アカデミー」にも出場し、地域の問題解決に向けた新たな兵法を打ち出していく姿勢は、学生たちの地域に対する熱心さと積極性を持っている証と言えるでしょう。
学生の自主性を重視し、個性を活かした学びが地域への貢献につながる様子は、今後の展開に大いに期待されます。地域に根ざした学生の活動は、京田辺市の未来に希望をもたらすことでしょう。