移民の歴史とその意義
日本はかつて、多くの人々が海外へ移住する国であったという事実が、現代では薄れつつあります。その中でも、和歌山県日高郡美浜町の三尾地区は、戦前にカナダへの自主移民を数多く送り出したことで知られています。この土地は、移民たちが新たな生活を始めた場所であり、現在では「アメリカ村」としても知られています。特に、日系カナダ人が自らのルーツを訪ねにくる場所でもありますが、地域の少子高齢化や過疎化により、その貴重な歴史と文化が存続の危機を迎えています。
この展示会は、そんな移民史を次代に伝えようとする取り組みの一環です。京都外国語大学の国際貢献学部グローバル観光学科の河上幸子ゼミナールの学生たちが、地域の歴史を振り返り、その重要性を感じることを目指して、2026年1月19日から開催されることになりました。
展示会の詳細
本展示会の名称は、「出移民って知ってる?〜かつての移民輩出地区三尾の今〜」。会期は、2026年1月19日から1月21日までの3日間。そして、開催場所は京都外国語大学の9号館6階にあるユニバーシティ・ギャラリーです。入場は無料で、多くの方々に歴史の一部を体験していただきたいと思っています。
展示内容としては、地域の住民である三尾雅信氏が作成した「三尾今昔写真展」と、河上ゼミの学生たちによる「そよかぜ班」の活動報告が中心となります。この展示では、戦前から1970年代までの昔の写真と現在の三尾の風景を対比させることで、地域の変化がひと目でわかるよう工夫されています。
さらに、河上ゼミの学生たちによる移民史の調査研究や、関連活動についてポスター展示も行われます。また、本学のビジネスコンテスト『Venture Mundi 2025』で選ばれた学生チーム「麺と向かって『みお』」の活動記録も併せて展示され、若い世代の視点からもこの歴史が語られます。
特別イベント「ギャラリートーク」
この展示会の最終日には、特別イベントとして「ギャラリートーク」が企画されています。実際に三尾の地域住民をお招きし、移民の歴史にまつわるお話を直接伺う貴重な機会です。写真に込められた背景や、地域の歴史についての生の声を聴くことができるため、非常に充実した内容になるでしょう。特にゲストには、カナダのミュージアム館長である三尾たかえ氏と、「三尾今昔写真展」の企画・制作を担当された三尾雅信氏が参加されます。
まとめ
この展示会を通じて、来場者は移民の歴史を身近に感じ、地域の歩みについてもっと深く理解できるでしょう。若い世代がこの貴重な歴史を学び、次世代へと継承していくためのきっかけとなることを願っています。ぜひこの機会に、移民の歴史に触れてみてはいかがでしょうか。皆さまのご来場を心よりお待ちしております。