ニチコンの新蓄電システム
2025-02-18 11:54:46

地域の将来を見据えたニチコンの新たな蓄電システム「BSシリーズ」の魅力

ニチコンの新たな蓄電システム「BSシリーズ」



2025年夏に登場予定のニチコン株式会社の新製品「BSシリーズ」は、公共および産業向けに開発された革新的な蓄電システムです。この製品は、EV用充放電器V2Xとの直流連系が可能で、エネルギーの効率的な利用が期待されています。また、2月19日から21日の間に東京ビッグサイトで開催される「SMART GRID EXPO 春 第17 回国際スマートグリッド展」で初めて展示される予定です。

開発の背景



近年、2050年のカーボンニュートラル実現に向けた再生可能エネルギーの導入が進む中で、電気自動車(EV)への転換も早まっています。しかし、自然災害による停電のリスクが増す中、非常用電源の確保が求められています。このような背景から、ニチコンは市場の変化に対応した新たな蓄電システムを開発しました。

BSシリーズの特長



1. 防災対策に最適な三相システム



BSシリーズは、停電時に太陽光発電と蓄電池からのバックアップが可能で、V2Xを活用することでEVの大容量の車載蓄電池からも電力を供給できます。これにより、レジリエンス機能が大幅に向上します。

2. 柔軟なシステム構成



このシステムは、パワーコンディショナや蓄電池ユニットの増設が可能で、利用シーンに合わせて様々な構成を取ることができます。また、V2Xオプションを用いることでEVとの連携も実現可能です。

3. エネルギーコストとCO2排出量の削減



太陽光発電の自家消費を可能にし、蓄電池によるピークカットやピークシフトを活用することで事業運営のエネルギーコストやCO2排出量を削減できます。これは、持続可能なビジネス運営に寄与します。

4. 高いエネルギーパフォーマンス



BSシリーズはDCリンクを採用することで、太陽電池、蓄電池、EV間で電力を効率よく融通します。この技術によって、ACへの変換による電力損失が抑えられ、エネルギーパフォーマンスの向上が実現します。

5. 従来比の小型化



本製品は、従来モデルに対して体積を62%、重量を50%削減しました。これにより、省スペースでの設置が可能です。特に狭小スペースへの設置に最適です。

6. 遠隔監視機能



ニチコン独自の遠隔監視サービスを利用することで、小型計測器やインターネット経由でのデータ計測も可能です。これにより、システムの状態を常に把握しておくことができます。

7. オフグリッド運転が可能



次世代の独立した電源を提供するBSシリーズは、商用電力が届かないエリアでも太陽光発電と組み合わせて稼働可能です。これにより、離島や山間部での新たな電源の選択肢を提供します。

8. 消防への届出不要



本蓄電システムは消防庁の通知に準じており、複数台の設置も許可されているため、手続きが簡素化されました。

今後の展望



ニチコンは、BSシリーズを含む様々な蓄電ソリューションを提供し、再生可能エネルギーの普及を促進しています。家庭から産業まで多岐にわたる製品によって、電力の地産地消を実現し、持続可能な社会に貢献することを目指しています。

ニチコン株式会社について



ニチコンは1950年に設立され、京都市中京区に本社を構えています。14,286百万円の資本をもとに、アルミ電解コンデンサや家庭用蓄電システムなどを手掛け、2024年3月期の売上高は181,643百万円に達しています。次世代のエネルギーソリューションを提供するニチコンは、これからも地域と共に成長していくことを申し出ています。


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