京都でのサーキュラーエコノミー実践フォーラム
2023年1月16日、京都市上京区のImpact Hub Kyotoにおいて、公益財団法人京都市環境保全活動推進協会と一般社団法人Impact Hub Kyotoが共同で、「サーキュラーエコノミーに向けての実践とエコシステム構築」をテーマにしたフォーラムが開催されました。本フォーラムは、持続可能な未来を築くための重要なステップであり、参加者にとっても意義深い内容が詰まっています。
フォーラムの目的と内容
本イベントでは、京都市が目指す循環型社会の取り組みと、持続可能な社会の形成に不可欠な「システム思考」に焦点を当てた講演やワークショップが行われました。講演では、これまでの環境保全対策や資源循環に関する歴史的な取り組みが振り返られ、今後の方向性が提案されました。
特に講演者の新川達郎氏(京都市環境保全活動推進協会 理事長)は、京都での資源回収や再利用の取り組みを整理し、サーキュラーエコノミーを実現するための知見を提供しました。また、西本清一氏(京都市産業技術研究所 理事長)からは、気候変動への対策や市民参加型の施策についても触れた話がありました。
ワークショップでの具体的な活動
フォーラムの後半では、加藤敦氏(同志社女子大学 特任教授)によるインプットトークが行われ、サーキュラーエコノミーによる施策を生み出す戦略が紹介されました。これを基に行われたワークショップでは、参加者が実践者の支援方法を検討し、具体的な取り組みを深めるための意見交換が活発に行われました。
このように、実践者が直面する様々な課題に対する具体的なアプローチを議論することで、支援者と実践者との距離を縮める機会となりました。セッションを通じて、京都の持つ特色を活かしたサーキュラーエコノミーの実現に向けた道筋が模索されたのです。
参加者へのメッセージ
このフォーラムを通じて、京都市での環境保全活動を支援する組織や個人の意識が高まる結果となることが期待されます。持続可能な社会を構築するためには、共に学び、協力していくことが重要です。参加者が持ち帰った知識や視点が、今後の活動に活かされることでしょう。
また、フォーラムは参加者同士の意見交換だけでなく、懇親会を通じたネットワーキングの場としても機能しました。様々な分野の人々が集まり、持続可能な未来に向けた情報共有や新たなコラボレーションの可能性が広がったことでしょう。
今後の期待
Impact Hub Kyotoや京都市環境保全活動推進協会は、引き続きサーキュラーエコノミーの促進を目指し、支援活動やツールキットの開発を進めていきます。このような取り組みを通じて、地域が一体となった持続可能な社会の実現に向けた意識が広まることが期待されています。
ファシリテーターの塩瀬隆之氏(京都大学総合博物館准教授)による支援活動のロジックモデルも春以降に具体化し、継続的なサポート体制を構築する素地となるでしょう。京都から未来に向けた新しい意義ある活動が生まれることを願っています。