#丹波漆 #漆掻き #金継ぎ

丹波漆の魅力を発信する「丹波漆プロジェクト」

京都府福知山市が誇る伝統工芸「丹波漆」が、6月23日から29日まで大阪・関西万博の関西パビリオン京都ゾーンに出展されることが決まりました。このプロジェクトは、丹波漆の魅力を広めるため、地域全体で取り組むものです。特に注目すべきは、漆掻きの技術や金継ぎの実演が行われる点です。

丹波漆とは

丹波漆は、福知山市夜久野町で育まれた国産漆で、高品質な伝統工芸品として知られています。寒暖差が大きく、豊かな自然環境に恵まれたこの地域で育つ漆の木からは、艶と粘りがあり、塗りの美しさや耐久性が際立つ漆が採れます。また、漆掻きから塗装に至るまで、職人たちの技術が後世に受け継がれています。

イベントの詳細

この展示・実演は、丹波漆の職人や文化団体で構成されるNPO法人丹波漆が中心となり、開催されます。具体的なスケジュールとして、展示エリアでは漆掻き道具や漆製品、漆掻き後の原木が全日展示されます。

実演内容

• - 金継ぎ実演（6月23日、24日）: 割れた器を漆を使って修復する金継ぎの技術をその場で披露します。福知山市の文化財を漆で修復し、装飾用の金粉を施す技法を間近で見ることができます。

• - 漆掻き実演（6月28日、29日）: 夜久野町の漆の植栽地から、万博会場にリアルタイムで漆掻きの模様を中継します。この貴重な機会を通じて、来場者は漆掻きのプロセスを実際に目撃できるでしょう。

京都ゾーンでの展示

京都ゾーンは、テーマ「一座建立」が掲げられ、期間ごとに異なる展示が展開されます。6月から8月上旬までは「産業」に焦点を当てた展示が行われ、丹波漆も「持続可能なものづくり」に寄与する重要な役割を果たします。このように、地域の特性を活かした展示が魅力的です。

観覧方法

イベントに参加するには、大阪・関西万博の入場券のほか、関西パビリオンの予約が必要です。当日予約も可能ですが、事前に予約しておくことをお勧めします。特に金継ぎや漆掻きの実演は、見逃せない内容です。

「やくの木と漆の館」

夜久野町には「やくの木と漆の館」があり、丹波漆の文化や技術を学ぶことができるスポットです。展示物を通じて歴史や技術を学べるほか、金継ぎ体験や漆塗りワークショップも開催されています。家族連れで楽しめる体験型の施設といえるでしょう。

終わりに

丹波漆は今、未来へ向けた新たな伝統を築こうとしています。この機会にぜひ、丹波漆の魅力を感じに訪れてみてはいかがでしょうか。会場での体験や実演、展示を通じて、漆の奥深さを味わうことができる貴重なチャンスです。ぜひお楽しみください！

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