AIとスポーツの融合がもたらす新たな指導法、同志社で始動！

AI×スポーツ技術が進化！同志社国際高等学校での革新的な取り組み

最近、AI（人工知能）とスポーツが合体した新しい教育手法が注目を集めています。その中でも、株式会社TAFDATAが開発したAI×スポーツSaaSプラットフォーム『TennisLabo（テニスラボ）』が、経済産業省の「探究・校務改革支援補助金2025」の支援事業者に選ばれました。特に、同志社国際高等学校での本ソフトウェアの実証導入が全国初の試みであり、これは今後の教育の在り方にも大きな影響を与えることでしょう。

TennisLaboの特長

『TennisLabo』は、テニスの試合や練習映像をAIが自動で解析し、プレーのスタイルやパフォーマンスを数値化します。具体的には、ショットの種類、速度、重心比率、さらにはスコアまでをデータ化し、選手やコーチが客観的な視点から自らのプレーを振り返ることができるのです。このようなAIによるデータ提供は、指導者の負担を軽減しつつ、一人一人のレベルアップを図る上で大変重要な役割を果たします。

さらに、指導の正確性や再現性を高めることができるため、練習メニューも最適化。クラウド上での動画管理やレポート機能を搭載し、データの共有が容易に行える点も大きな魅力です。これにより、指導者と生徒の間で目標設定や進捗を効率的に管理することが可能になり、スポーツ活動の生産性を大幅に向上させることでしょう。

同志社国際高等学校との連携

同志社国際高等学校（京都府京田辺市）では、探究学習に重きを置いており、生徒主体の学びを支援することに評価があります。今回の『TennisLabo』を体育の授業や部活動で活用することで、より深くスポーツを通じた探究活動を推進していきます。校長の西田喜久夫氏は「AI等の最新技術を活用し、部活動指導において教員の負担を軽減しつつ、生徒のレベルを向上させたい」と語ります。また、生徒間での協力を促進する環境を整備することも重要な目標です。

テニス部の顧問である栗林美紀教諭も、「AIの導入によって多角的かつ客観的な分析ができ、自身の指導力を向上させていきたい」との考えを述べています。初心者から全国レベルの生徒まで在籍するテニス部において、生徒同士が学び合う場を作り出すことができれば、全体のレベルアップが期待できます。

TAFDATAの展望

株式会社TAFDATAの代表取締役、山田将大氏は、「全国初の学校現場での実証に協力いただける同志社国際高等学校に感謝しています。この実証によって得られた知見をもとに、全国の学校法人やスポーツクラブへの展開を進めたい」と意気込みを語ります。教育現場のDX化を進め、AIを活用したデータドリブンな教育手法の普及へ向けて、さらなる努力を続けていくことでしょう。

このように、AI技術とスポーツが交差する新しい指導法は、時代の流れに沿った教育改革の一端を担っています。『TennisLabo』がもたらす新たな指導の可能性について、今後も注目していきたいと思います。