武庫川女子大学とワコールが示すZ世代のフェムケアの未来
最近、武庫川女子大学とワコールのフェムケアブランド「YOJOY」が、産学連携プロジェクトを通じてZ世代の女性たちの健康意識を調査しました。特に「月経周期にともなう健康課題」と「デリケートゾーンケア」に焦点を当て、実際の状況を明らかにすることを目指しました。
Z世代のデリケートゾーンケア調査 概要
このプロジェクトでは、ゼミ生たちが自ら質問を考案し、Z世代の女性から回答を集めました。その結果、デリケートゾーンケアを実施している女性は全体の約4割にのぼりました。さらに、「興味があるが踏み出せない」と感じている人が多く、ケアを始めるための情報が不足していることが明らかになりました。
調査では、「どれが自分に合っているか分からない」という意見が最も多く、Z世代のフェムケアに対する関心はあるものの、実際の行動に繋がっていない現状が浮き彫りとなりました。これに対して「YOJOY」は、具体的なプロモーションの立案を進め、内容を実際のイベントに反映させる計画を立てました。
啓発活動とイベントの重要性
2025年3月には、京セラドーム大阪で開催される「KANSAI COLLECTION」に出展し、ゼミ生たちが学び、感じたことを発信する機会が設けられました。彼女たちはプロジェクトを通じてデリケートゾーンケアについて気軽に話せるようになり、自身の体や心に向き合う重要性を再確認したと語っています。
このイベントでの展示は、プロジェクトの一環であり、学びと実践を通じて得た知見をZ世代に伝える大切な舞台となりました。さまざまなプロモーションが展開され、SNSを活用した新しいアプローチにも挑戦しています。
調査結果のまとめと将来の展望
調査の結果、Z世代は生理痛やPMSに対する認識が高まり、心身の不調を感じる女性が多いことが確認されました。逆に、フェムケア製品やサービスの認知度はまだ低く、利用率もそれに比例して低迷しています。これらの調査結果を基にして「YOJOY」は、これからもZ世代の関心に応じた情報発信を強化し、女性の健康リテラシーを向上させる活動をおこなっていくことを考えています。
トータルなアプローチで進化する「YOJOY」
「YOJOY」は『私がととのう。私がよろこぶ。』をブランドメッセージに掲げ、デリケートゾーンを含むセルフケアの重要性を再認識しています。このブランドは女性特有の健康課題に寄り添う製品やサービスを提供し、女性たちのより良い日常をサポートする役割を果たしています。
まとめ
武庫川女子大学とワコールの「YOJOY」による取り組みは、Z世代の女性たちが自らの健康管理に目を向けるきっかけとなり、未来の新しいフェムケアの在り方を模索する重要なプロジェクトです。これからもそれぞれの声を拾い上げ、より多くの女性に寄り添った取り組みが進んでいくことに期待がかかります。心身の健康を意識し、豊かな生活を送るための支えとなることを願っています。