IKOUのインクルーシブデザインが織りなすスポーツ観戦の新常識
2025年4月、株式会社Haluが展開するインクルーシブブランド「IKOU(イコウ)」が、設立から3周年を迎えました。この節目に、IKOUの代表的な製品である「IKOUポータブルチェア」のスポーツ施設への導入拡大とその社会的意義についてお伝えします。
IKOUポータブルチェアは、小さなお子様を連れた家族が、スタジアムなどでのスポーツ観戦を楽しむためのアイテムです。この折りたたみ式のキッズチェアは、軽量で持ち運びが簡単なため、外出先でも気軽に使用でき、特に体幹が弱く一人で座るのが難しい障害児とその親にとって大変便利です。2022年の発売以来、個人のお客様だけでなく、スポーツ施設や飲食店などでも導入されており、外出が難しかった家族に新たな選択肢を提供しています。
特に注目すべきは、バンテリンドームナゴヤ、Bリーグ・アルバルク東京、Jリーグ・サンフレッチェ広島などのスポーツ施設での導入です。2025年3月末時点で、本製品は全国67の企業・自治体、109ヶ所の施設で利用可能となっており、法人向けの導入数の約25%はスポーツ施設やスポーツチームによるものです。これにより、日常的な試合やイベント時にハイライトとしての存在感を放っています。
導入施設の担当者は、「小さなお子様を持つ家族にも、“スポーツ観戦に行ける”という新たな価値を感じてもらうことが重要」と語っています。また、「障害を持つお子様もスポーツ観戦を楽しめることを知ってもらいたい」というメッセージも寄せられており、IKOUポータブルチェアがその橋渡しを果たしていることが明らかです。
さらに、独立行政法人日本スポーツ振興センター(JSC)との共同で行った調査報告書『ポータブルチェアの使用によるスポーツ観戦行動等の促進』も公開されており、この調査でIKOUポータブルチェアが家族のスポーツ観戦行動に与える影響が分析されました。調査結果によると、保護者の95.1%が観戦体験に満足し、9割以上が今後もこの椅子を使用して観戦する意向を示しています。これは、顧客満足度の向上だけでなく、施設の収益性にも繋がる可能性を示唆しています。
IKOUポータブルチェアを利用した観戦体験に対しては、74%の保護者が「子ども用の座席代を支払ってでも観覧したい」と回答しており、インクルーシブなスポーツ観戦環境のニーズが高まっていることを示しています。
IKOUがこれから目指すのは、障害児を含むすべての家族が「自由で自分らしい外出」を楽しめる社会です。IKOUポータブルチェアは、日々の小さな変化を促し、様々な人々が交わる社会の実現を目指しています。代表の松本友理さんは、IKOUポータブルチェアが「障害の有無を問わず、家族が一緒に時間を楽しむきっかけとなるように」と願いを込めています。
最後に、IKOUのポータブルチェアは、誰もが安心してスポーツを楽しめる環境を整えながら、「多様性」の大切さを再認識させてくれる製品です。インクルーシブデザインの考え方をもとに、新たな社会的価値を創出するHaluの今後の取り組みにご期待ください。公式サイトやシェアした動画でもその内容をぜひご覧ください。