NECフィールディングがBacklogを導入し、業務の効率化を実現
NECフィールディング株式会社は、株式会社ヌーラボが提供するプロジェクト・タスク管理ツール「Backlog」を導入しました。この導入により、同社は長年の運用を続けてきた保守作業支援システムを刷新する大規模開発プロジェクト「CS-Force」を推進し、情報の分断や属人化、連携の煩雑さといった課題を解決しました。
導入の背景
NECフィールディングは、全国に5,000名以上のエンジニアを擁し、様々なICT製品の保守や運用支援を行うプロフェッショナル集団です。近年、コロナ禍の影響でリモートワークが推奨される中、従業員同士のコミュニケーションが難しくなり、従来の管理手法ではプロジェクトの運営が困難になっていました。特に、ITに不慣れな業務部門の担当者が多くいたため、情報が分断され、容易に一体感を持つことができませんでした。それを解消するため、NECフィールディングはBacklogを導入し、情報をリアルタイムで共有する土台を築きました。
効果的なプロジェクト管理
CS-Forceプロジェクト内で、Backlogを活用することでユーザーストーリーや機能要望を登録し、プロジェクトの進捗状況を可視化しました。優先度判定会を開催して月に2回のリリースを行い、情報の整理が進みました。その結果、全員が同じ情報をもとにスムーズに進行状況を把握できるようになりました。
また、Backlogのシンプルな階層構造により、関与する関係者との連携もスムーズに行えるようになったと同社は振り返っています。これにより、各メンバーが自分の役割を正確に理解でき、成果に向けた団結力が高まりました。
直感的なUIでの導入
Backlogの特徴は、誰でも簡単に使える直感的なユーザーインターフェースです。これにより、ITのスキルに自信がない業務部門のメンバーでも自然に課題を登録し、情報更新を行えるようになりました。その結果、プロジェクトの中で誰が最初に課題を登録するかを競いつけるような文化が生まれ、課題を迅速に共有できる傾向も見られました。
廃止された旧システムの代替
また、Backlogの導入はCS-Forceプロジェクトに限らず、障害管理などの他の業務にも広がっています。これまではExcelで管理していた障害リストもBacklogに移行し、関係者全員がアクセスできる環境を整えることで、情報の透明性が向上しました。
導入による変化
NECフィールディングでBacklogを導入した結果、連携の改善と業務の効率化が見られました。同社の川尻マネージャーは、「Backlogを使ったプロジェクト管理は、変化をもたらしました。クチコミで便利さが広まり、他部署からの問い合わせも増えています」とコメントしました。現在では、10件以上のプロジェクトでBacklogが稼働しており、属人的だった管理体制が改善し、業務の効率も大きく向上しています。
今後もNECフィールディングは、Backlogを活用しながら、BCP手段としてもその可能性を模索しています。多様化する働き方に対応し、効率的なチームワークを推進していくため、Backlogを中心にさらなる改善に取り組んでいく考えです。
Backlogについて
「Backlog」は、プロジェクト管理ツールとして多くの企業から支持されており、業界を問わず利用できる親しみやすいデザインと操作性を誇ります。2005年のリリース以降、140万人以上のユーザーが活用しており、多種多様なチームのコラボレーションを促進しています。